米ボーイング、宇宙事業の一部売却を検討=WSJ

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[25日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングが、宇宙事業の一部の売却を検討している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が25日、事情に詳しい関係者の話として報じた。

売却を検討している宇宙事業には、米航空宇宙局(NASA)から請け負う国際宇宙ステーション(ISS)の支援事業や、ISSへ宇宙飛行士を輸送する新型宇宙船「スターライナー」事業が含まれているが、NASAの巨大新型ロケット「スペース・ローンチ・システム」は対象外。

スターライナーは、開発の遅れと技術的な問題が理由で長年にわたって事業の進行が妨げられており、累計損失は18億ドル超に膨らんでいる。

スターライナーがISSに輸送したNASAの宇宙飛行士2人は当初の予定通りには帰還できずに滞在を延長しており、来年2月に著名起業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業スペースXの宇宙船で帰還することになっている。

ボーイングは何十年もの間、ISSのモジュールの製造・保守を手がけてきた。ISSは2030年に運用を終了する予定。NASAは後継の民間宇宙ステーションを検討している。

取材に対しボーイングは「市場のうわさや憶測にはコメントしない」と回答した。