スポニチ

写真拡大

 世界にその名をとどろかす。11月の国際大会「ラグザスpresents第3回プレミア12」に追加招集されることが濃厚な日本ハム・清宮幸太郎内野手が27日、世界一に貢献することを誓った。一、三塁をこなせるチームが誇る左の長距離砲は、プロ初となる国際大会の舞台に向けて、28日には強化合宿が行われる宮崎に入る見込みだ。

 心が躍る。小学生時代にリトルリーグ世界選手権で優勝し、清宮は早実時代にも「JAPAN」のユニホームに袖を通した。ついに、プロ初となる国際大会に参戦する見込みとなり、自然と言葉にも力が入った。

 「巡り巡ってきたというか、ラッキーだなと思う。国を背負って戦うことに変わりはない。高校の時とは(重圧が)計り知れないものがあると思うので、いいプレーができればいい」

 一、三塁や左翼もこなせる巨人の主砲・岡本和が辞退し、同じポジションを守れる清宮に白羽の矢が立った形だ。チームメートの万波も上半身のコンディション不良で辞退する方向。この日は2軍本拠の千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加し、打撃練習や一、三塁での守備練習を実施。「たくさん辞退の人が出ていたので、どうなるのかなとは思っていた。練習しておいてよかった」と万全の準備で臨むつもりだ。

 規定打席には届かずも、今季は89試合で打率・300、15本塁打、51打点とチーム6年ぶりのCS進出の立役者となるなど、成長を示したシーズンだった。2年目の19年3月には、メキシコとの強化試合に選出されたが、右手骨折のため辞退しただけに、今大会への思いは強い。

 「プロが自分の成績とか関係なしに一つになって勝利をつかみにいくのは、なかなか見られるものではない。そこで、ファンの方たちの心をつかむものがあると思う」。北海道が誇る長距離砲が日の丸を背負う侍となり、バットで世界を斬る。(田中 健人)