天皇賞・秋を勝利したドウデュースと、馬上でガッツポーズする武豊

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 「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)

 2番人気のドウデュースが大外一気の末脚で差し切り、昨年の有馬記念以来となるJRAG1・4勝目を飾った。2着には9番人気のタスティエーラ、3着には8番人気のホウオウビスケッツが入った。1番人気のリバティアイランドは13着だった。

 まざまざと健在をアピールした。平均的なペースで流れるなか、後方2番手からレースを進めたドウデュースは、最後の直線でスパート。大外から前方の馬をあっという間にのみ込み、2着に1馬身4分の1差をつけてゴールに飛び込んだ。天皇賞・秋通算7勝目をマークした武豊は、右手を何度も振りかざし、大歓声の観客にドウデュースを指さして胸を張った。

 勝利に導いた名手は「めちゃくちゃうれしいです。ある程度腹をくくってラストの脚に懸けるレースをと思っていました」としてやったりの表情。ペースは想定より遅かったというが「これしかないかな思っていました」と胸をなで下ろし、「この馬の本来の末脚を使えたので大丈夫だと思いました。(ドウデュースは)強いですね。いつもいつも結果を出せる馬じゃなくて、もちろん僕もうまくエスコートできないレースはあったので、きょうは絶対結果を出さないといけないという気持ちで乗りました」と興奮した様子で振り返った。