シート打撃で力投する森

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 広島・森翔平投手(26)が26日、ドラフト1位でプロの世界に飛び込んできた後輩2人に負けないことを誓った。中日に指名された金丸は関大、DeNAに指名された竹田は三菱重工Westの後輩。同一リーグでともに即戦力として期待がかかる2人には負けていられない。4年目を迎える来季こそ、春先に調子を落とすスロースターターを克服し、飛躍の年にしてみせる。

 24日に行われたドラフト会議を森は携帯でチェックしていた。そこで1位として名前を呼ばれたのは2人の後輩。「2人も素晴らしいですね」と祝福の気持ちと同時に、負けられないという強い決意を胸に誓った。

 「僕も負けていられない立場なので、必死にやっていきたいなと思います」

 中日に指名された金丸は関大の後輩。DeNAに指名された竹田は三菱重工Westの後輩にあたる。これまでの交流はあいさつを交わした程度だが、「持っているものを出せば活躍できそうな2人」と実力を認める。しかし、同じセ・リーグのチームに指名され、ライバルとなったことも事実。「僕も負けないように頑張りたい」と後輩の指名を刺激に自身の成長にもつなげていく。

 4年目の来季へ向け、着々と準備を進めている。これまでの3年は春先の不調により、一度も開幕ローテをつかめていない。昨年の12月はフィジカル強化を中心に行ったが、今年は技術練習を前倒しで組み込んでいく予定。「とにかく春に向けてやらないと始まらない」と“スロースターター”の脱却を目指す。

 この日はマツダスタジアムで行われている秋季練習でシート打撃に登板。打者8人と対戦し、無安打の好投を見せた。「(開幕ローテに)入れるように取り組んでいきたい」と森。後輩のプロ入りを刺激に、4年目の開花を狙っていく。