新たな旅行商品の企画開発を担当する大手旅行会社の社員が、24日、石川県七尾市の和倉温泉を訪れ、伝統工芸を体験したり、地元の観光協会から地震当時の話などを聞きました。

石川県観光連盟が2014年から行っている「いしかわ旅行商品プロモーション会議」では、毎年、大手旅行会社を招いて県内の観光地を巡り、新たな旅行商品を提案しています。

伝統工芸を体験後、地震当時の和倉温泉の様子を説明

参加者は24日、七尾市の「和倉じばん館」を訪れ、釘を使わずに木材を組みつける伝統工芸の「組子」を体験しました。

そして、地元の観光協会の担当者が地震発生当時の和倉温泉の状況を説明しました。

和倉温泉観光協会事 平野正樹 事務局課長

「こんなブロック片が上から落ちているそんな状態で逃げたんです。旅館の従業員が避難所までの道のわかりにくい場所とか、穴ぼこが空いている場所とか、そこをライトで照らしてこちらですよ、上にあがって下さいとずっと案内していたんです」

県観光連盟「少しずつ能登の魅力発信を」

旅行会社の担当者

「経験された方から(地震当時の事)伺うと、重みが違うなというのと、当時大量にいらっしゃったお客様を助ける為に安全にご案内する為に地元の方とか旅館の方が力をあわせておやりになられた話にとても心を動かされました」

ツアーは、25日まで行われ、県観光連盟は少しずつ復興する能登の魅力を発信していきたいとしています。