巨人・梶谷隆幸、楽天・田中将大、西武・増田達至(左から)【写真:小林靖、小池義弘】

写真拡大

2014年盗塁王の巨人・梶谷、2020年セーブ王の西武・増田が引退

 巨人・梶谷隆幸外野手が23日、現役引退を発表した。2006年高校生ドラフト3巡目でDeNAに入団し、2球団で通算1064試合に出場し、980安打をマーク。2014年に盗塁王に輝くなど活躍したが、今季は6試合出場にとどまった。1988年8月28日生まれの36歳。いわゆる“ハンカチ世代”の現在地を検証する。

 梶谷の他に今季限りで現役引退したのは西武・増田達至投手。NTT西日本から2012年ドラフト1位で入団し、通算194セーブ、109ホールドをマーク。2015年に最優秀中継ぎ、2020年に最多セーブのタイトルを手にした。今季は13登板で防御率4.09だった。NPBに復帰して4年目の楽天・田中将大投手は苦戦した。1軍登板は9月28日のオリックス戦の1試合のみで、5回を6安打4失点で黒星。日米通算197勝で足踏みとなった。

 2014年の新人王で、2016年に最優秀防御率のタイトルを手にしたロッテ・石川歩投手は右肩手術を受けた影響で育成からのスタート。6月24日に支配下復帰し、5登板で3勝1敗、防御率3.70だった。同僚の澤村拓一投手は39登板で1勝2敗1セーブ15ホールド、防御率3.34をマークした。

 ソフトバンク・柳田悠岐外野手は怪我に泣いた。5月末に右足を痛め、1軍復帰したのは9月30日。52試合出場で打率.286、4本塁打だった。日本シリーズで爆発なるか。

 規定打席に達したのは2選手で、広島・秋山翔吾外野手がリーグ5位の打率.289、同3位の158安打をマーク。DeNA・宮崎敏郎内野手は同9位の.283だった。巨人・坂本勇人内野手は届かず、打率.238。広島・會澤翼捕手は57試合で打率.187だった。

 中日・大野雄大投手は9登板で2勝6敗、防御率4.87。ヤクルト・石山泰稚投手は37登板で1勝5セーブ8ホールド、防御率4.35だった。メジャー9年目だったタイガースの前田健太投手は29登板で3勝7敗、防御率6.09に終わった。

 岐路を迎えた選手も多い1988年世代。SNSには「大分少なくなったなあ」「寂しいなあ」「ちょっと悲しい」「最強世代、もう一花咲かせてほしい選手が多い」とコメントが寄せられている。来季はどんなプレーを見せてくれるだろうか。(Full-Count編集部)