図柄ナンバー「モノクロ版」廃止へ!? 「1000円の節約」できなくなる!? 国交省が検討開始 カラー版だけにする「意外なメリット」とは
寄付金を払わない場合の「モノクロ」図柄ナンバー
国土交通省は2024年9月30日、2回目の「図柄入りナンバープレート等に関する検討会」を開催。
そこで、いわゆる「ご当地図柄ナンバー」について、「カラー版」「モノトーン版」の2パターンをこのまま続けていくのかという議論が交わされました。
地方版図柄入りナンバープレートは、2018年に全国の41地域でスタート。好評なため、2020年には17地域、2023年にはさらに「堺」「広島」「東京都」など10地域で追加導入されています。
【画像】超カッコいい!? これが「最新の図柄ナンバー」のデザイン一覧です(30枚以上)
通常のナンバーとは異なり、7000円〜8000円台の交付料金を払えば、特別な図柄として交付できます。通常はモノトーン版ですが、追加で1000円以上寄付すればカラー版になります。
さて、これを「モノトーン版」を無くして、「カラー版」に一本化すればいいのではないか、という議論が、7月の1回目会議で沸き起こりました。
「図柄入りナンバープレートの目的は観光振興、地域振興であるため、モノトーン版をどこかで見直しても良い と思う」
「今の生産管理体制は、カラー版とモノトーン版の2種類となっている。これをカラー版だけにすれば、在庫管理等の効率が上がる。さらに、1地域で2つの図柄を製造することも可能になってくるのではないか」(以上、会議資料より)
それを裏付ける背景事情として、「投票でボツになったデザインがもし採用されていたら、私も導入したのに」という声が図柄ナンバーへのアンケートで見られることです。もし「1地域2デザイン」体制が実現するなら、次点デザインも本採用できて、こうしたニーズにも答えられるというわけです。
さらに背景事情として、軽自動車ユーザーがご当地図柄ナンバーを導入するのは、デザインに惹かれることよりも、「(軽自動車とひと目で分かる)黄色ナンバーがイヤ」だからという動機のほうが大きいと分析。つまり、モノトーン版を無くしても、「モノトーンは無いのか、じゃあデザイン的に興味湧かないな」として敬遠する人は、あまりいないのではないか、という説です。
さて、そういった議論をふまえ、今回の会議で出た結論は「モノトーンが無くなったらあなたはどうしますか」といったアンケートを実施するという方針決定です。
具体的な質問は「もしフルカラー版の図柄入りナンバープレートしかない場合、今後、図柄入りナンバープレート(フルカラー版)を付けようと思いますか」「もしフルカラー版しかない場合、なにか困ることはありますか」といった内容。
どういう形でいつから「幅広いアンケート」を行うかはまだ決まっていませんが、このアンケート次第では、「モノトーン版を廃止します」という結論にもなっていきそうです。