“歴代最強”の新型「Gクラス」初公開! “約600馬力”の史上初「画期的システム」搭載! “AMG超え”のスペックを発揮する「G580」発表!

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史上初となるEVの「Gクラス」発表!

 2024年10月23日にメルセデス・ベンツ日本は、本格オフロードSUV「Gクラス」の歴史のなかで初となるEVモデル「G580 with EQ Technology Edition1(以下、G580EQ)」を日本で初公開しました。

AMGのスペックをも凌駕する新型「G580 with EQ Technology」とは?

 Gクラスは1979年に登場し、もともとは軍用車両「ゲレンデヴァーゲン」としてNATOに採用されたクルマがベースとなっています。

【画像】「超カッコイイ!」 これが“AMG超え”超えの新型「Gクラス」です!(50枚以上)

 ドイツ語で「オフローダー」を意味するゲレンデヴァーゲンは、メルセデス・ベンツによって一般向けにアレンジされ、長い歴史を経て進化してきました。

 現行のGクラスは3代目で、直近では2024年7月にマイナーチェンジを実施。

 内外装デザインのアップデートが図られたほか、ISG(Integrated Starter Generator)+48Vマイルドハイブリッドシステムの導入や、グレードラインナップの改定が行われました。

 そして今回、45年の歴史のなかで初となるフル電動モデルとして新型G580EQが、新たにGクラスのラインナップへ追加されることとなりました。

 ボディサイズは、全長4624mm×全幅1931mm×全高1986mm、ホイールベースは2890mmと内燃機関モデルと同サイズですが、電動化に伴い大容量バッテリーやモーターを搭載した影響で車両重量は3085kgと、ディーゼルモデル「G450d」(2560kg)比で500kgほど重くなっています。

メルセデス・ベンツ新型「G580 with EQ Technology」とメルセデス・ベンツ日本社長兼CEOのゲルティンガー剛氏

 エクステリアの基本的な意匠は内燃機関モデルと同様に、伝統的な意匠を踏襲したものとなっていますが、一部G580EQならではの専用デザインが採用されています。

 空力効率に配慮して内燃機関モデルよりも寝かせたAピラー、後端を持ち上げた力強いボンネットフード、リアのホイールアーチ部分に追加されたエアカーテンなどを専用装備。

 これによりG450dの空気抵抗係数が0.48であるのに対し、G580EQは0.44を実現しています。

 また、フロントグリル周りは、オプションでLED照明付きのブラックパネルを選択することができ、G580EQがEVであることを明確に印象づけ、個性を演出することもできます。

 さらに、Gクラスのアイコンの1つとなっているスペアホイールカバーの代わりに、ベルクロストラップとラゲッジネットを備え、充電ケーブルやスノーチェーンなどを収納できるデザインボックスが装備されるのも特徴です。

 くわえてEdition1では、AMGラインバッケージが標準装備となるほか、ナイトパッケージや専用ブラックペイントを施した20インチAMGアルミホイール、ブルーアクセントをあしらったサイドストリップライン、ブルーブレーキキャリパーなどが数多くの専用装備を纏います。

 ボディカラーはMANUFAKTURオパリスホワイトマグノ、MANUFAKTURサウスシーブルーマグノ、MANUFAKTURオバリスホワイト、MANUFAKTURクラシックグレー、オブシディアンブラックの全5色から選択可能です。

 インテリアも基本的は内燃機関モデルと同様のデザインですが、G450dのセンターコンソールにあるデフロックスイッチの場所に、G580EQならではの専用機能である「Gターン」と「Gステアリング」のスイッチが備わっているのが大きな違いです。

G580ならではの新機能「Gターン」「Gステアリング」とは?

 Gターンは左右のタイヤを逆方向に回転させることで、その場でクルマの向きを変えることができるシステムで、最大2回転させることができるといいます。
 
 なお、90度や180度など任意の位置で回転を止めることも可能です。

メルセデス・ベンツ新型「G580 with EQ Technology」(発表会でGターンを披露)

 Gステアリングは走りながらステアリングを大きく切り込むと、自動的に内輪にブレーキが掛かると同時に外輪の駆動力が増すシステムで、これによりドリフト状態となって回転半径を小さくすることができます。

 また、V8サウンドにインスパイアされたサウンドを車内外のスピーカーから出すことも可能です。

 そのほか、Edition1ではAMGラインパッケージおよびナッパレザーシートやナッパレザーダッシュボード、MICROCUTルーフライナーなどが標準装備。

 ステアリングやシート、ダッシュボードなどの随所にブルーステッチが施され、インテリアトリムにはブルーアクセントが織り込まれたAMG カーボンファイバーインテリアトリムを採用し、Gクラス初のEVに相応しい先進的な空間を実現しています。

 パワートレインは、各車輪に最高出力147ps・最大トルク291Nmのモーターを搭載し、システム全体で最高出力587ps・最大トルク1164Nmを発揮。

 この4個のモーターは個別に制御できるため、デフロックと同等の機能を備えており、デフロックを搭載しない分、車軸間の最低地上高も850mmと内燃機関モデルよりも高くなっています。

 またスペックに関しては、メルセデスAMGが手掛けたGクラスのハイパフォーマンスモデルとなる「G63」(最高出力585ps・最大トルク850Nm)をも凌駕し、特にトルクに関しては歴代Gクラスのなかでも最強のパフォーマンスを誇ります。

 ボディには内燃機関モデルと同じラダーフレームのシャシーを共有し、はしごの隙間に116kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。

 これにより一充電走行距離(WLTPモード)は最大530kmを達成するとしています。

 充電に関しては交流普通充電(AC200V)及び直流急速充電(CHAdeMO)に対応しており、出力150kWの場合には41分で10%から80%までチャージすることが可能です。

 くわえて電気駆動ユニットは厚さ26mmのアンダーボディパネルと、専用のアンダーボディプロテクションによって密閉されているため、最大渡河水深は内燃機関モデルより100mm深い850mmを記録。

 そのほか最大45度の登坂性能、最大35度の側方勾配での走行が可能であることなどを含め、G580EQはEVでも内燃機関モデルと同様、本格オフロード仕様に仕立てられており、悪路走破性能を備えた1台となっています。

 なお価格(消費税込)は2635万円で、同日より受注を開始し、デリバリーは同年11月を予定しているとのことです。

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 メルセデス・ベンツ日本社長兼CEOのゲルティンガー剛氏は、G580EQの発表に際し次のように述べます。

 「Gクラスは誕生からメルセデス・ベンツSUVの頂点に立つ存在であり、そのGクラスが今回のEV化により新たにEVの頂点をも極める存在となります」