Wi-Fiの電波を可視化して「波」にして表示し、ルーターからどれくらいの距離まで電波が届くのかをシミュレートする「Wifi Solver」が公開されていたのでシミュレートしてみました。

WiFi Solver | WiFi Solver

https://help.wifi-solver.com/

WiFi Solverの元になった理論は2014年に考案されていて、2015年には理論を元に構築したアプリ「WiFi Solver FDTD」が登場していました。今回登場したWiFi SolverはWiFi Solver FDTDを再構築してブラウザに移植したものです。

自宅でWi-Fiの電波がどのように拡散していくのかをシミュレーションできる「WiFi Solver FDTD」レビュー - GIGAZINE



WiFi SolverはWebGPU APIをベースに作られているため、WebGPU APIに対応したChromeなどのブラウザが必要。対応ブラウザで以下のリンクにアクセスします。

Wifi Solver

https://wifi-solver.com/

最初に表示されるのは、ルーターからのWi-Fi電波を波で表現したものです。



スクロールして「A realistic simulation of a house (best with a strong GPU)」と書かれた部分をクリックします。



サンプルとして用意された地図が表示され、ルーターからの電波がどれくらいまで届くのかをシミュレートできます。



早速「Start」をクリック。



地図の1箇所にルーターを設置したと仮定した場合のシミュレーションが行われ、ルーターから波がどんどん周囲に伝わっていきます。



地図にある壁にぶつかると、電波が弱まり、反射します。



カラーパレットから色を変えるとどの場所の電波が強いかがわかりやすくなります。以下だと、ルーターの右下や右上など、壁に阻まれていない場所の色が濃いので電波が強いということがわかります。



デフォルトで設定されている「EM field」は電磁場の現在の振幅を表示するものです。時間平均あたりの放射パワーを表示するには「Power」を選択。



オブジェクトのアウトラインを表示するには「Outline」、オブジェクトを塗りつぶした状態で表示するには「Index」、オブジェクトを非表示にするには「Hide」を選択します。



なお、アカウントを登録すれば自分でマップを作成することもできますが、作成機能をアンロックするには5ユーロ(約820円)必要です。