DeNA・山康晃 (C)Kyodo News

写真拡大

 DeNAが巨人に惜敗。日本シリーズ進出に王手をかけながら連敗となり、ファイナルステージの対戦成績を3勝3敗のタイとされた。

 DeNA打線は巨人先発の山粼伊織から初回と3回にチャンスを作りながらも得点を奪えなかったが、DeNA先発の茺口遥大が巨人打線を4回まで封じ込み進んだ5回、この回からマウンドに上った山粼康晃が中山礼都にソロホームランを許し先制点を献上。DeNA打線はチャンスを作るも、巨人の再三の好守もあり0−1の完封負けを喫した。

 快投の茺口遥大から山粼康晃への継投策に関して、20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した大矢明彦氏は「僕はもう3回で切るぐらいだなと思ってたんで、1イニング多く4回まで投げてくれた。そしてピンチヒッターを出せる展開になったんで、余計良かったなっていう感じでしたね。だから三浦監督の思い通りの継投に入れたと思いますよ。これでよかったと思います。点がそんなに取れそうな感じもなかったんで、早めに早めで、いいところで代えるのは良かったと僕は思います」と頷いた。

 もう一人の解説者の坂口智隆氏も「これは作戦の1つだと思うんですよね。ベンチでもう決まってたのかなと僕は思ってるんで。やっぱり試合を動かしたいっていうのもありますし、4回で調子いいから、もう1イニングいかせて試合が動いてしまう方が、ベンチとしては後悔すると思います。こう決めてスパッとこうゲームを動かしていくっていう風に取った作戦なのかなと思いますね」とプラン通りの継投だと推測した。

 MCを務めた岩本勉氏は「交代のタイミングは、セ・リーグの試合なんで 打席があるじゃないですか。そこにもちゃんとハマるように持っていけた茺口は、チームに対する貢献度はすごい高かったと思うんですよね。次のピッチャーの山粼康晃も、気合のバトンリレーもできるピッチャーですから。茺口の気合をそのまま受けてマウンドに上がれるピッチャーでしたし。左から右ということで、もうタイミングだけ」と交代の理由を2つ説明。続けて「あと結果論の問題。これはベイスターズの描いた通りの継投に移れたんじゃないかという感想持ってますけどね」と言い切った。

 結果的には山粼康晃が代わりばなに決勝アーチを浴びてしまったが、解説陣はこの継投策には理解を示していた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』