「バイト代の半分くらい使う」「人生の一部」Z世代の“推し活”に密着 グッズ開発で“ファンの思い”を形に
好きなアイドルなどを応援する“推し活”。
特にZ世代の間で、今、広がっているといいます。
はまりすぎて、その思いを仕事にもつなげた女性の生活に密着しました。
神奈川・川崎市のライブハウスで行われていたのは、6人組の韓国アイドルグループ「Weeekly」のコンサートです。
デビューから4年。日本で初めて単独ライブを開催しました。
会場には彼女たちを応援しようと、推し活に励む多くのファンがかけつけていました。
20代ファン:
アルバイト給料の半分くらいはたぶん使ってます毎回。こういう女の子になりたいという、ロールモデル的なのでもある。
こうしたアツい推し活に対して、推されている側のマンデーさんは「ネームボードをかわいく作ってくださって、ファンのエネルギー自体が本当にかわいくて日本のオタク文化がとても大好きです」と話します。
ライブを最前列中央で熱烈に“推し”ていたのは、曽根紗良さん(25)。
年に10回以上、韓国に足を運ぶほどの熱の入りっぷりです。
曽根紗良さん:
(新曲が出たら)実際に韓国に行ってサイン会に参加したりとか、(1回の推し活に)10万円くらい使って応援してる。(推しは)人生の一部とか、生活の一部だと思っている。
そんな曽根さんですが、実はあふれる推し活への思いを仕事にも生かしたいと、推し活する人々をサポートする会社に勤めています。
オリジナルの推し活グッズの開発や、SNSを通して理想のアイテムを制作するなど、ファンの思いを形にしています。
同じく推し活に励む、Z世代記者が気になったのは…。
曽根紗良さん:
推し生存とかもちょっと面白い文言。2次元のアニメキャラクターとか、作中で亡くなっちゃったりとか。(見れなくなってしまったとかっていう時にも)“推し生存”で復活してくれないかな!と。
Z世代記者:
推し活するにあたり運が大事になってくると思うんですけど。
曽根紗良さん:
推し活は自分の力でどうにもできないような部分が多くて、例えばコンサート当たるのもそうですし、結局は神頼み。
推し活の広がりを受け、業績は右肩上がりだといいます。
プライベートでも、仕事でも、ひたすらに推し活のことを考えている曽根さん。
その真の願いとは。
曽根紗良さん:
自分の好きなものを自由に表現できる社会に、推し活は密接に関わるものだと思っている。自己表現を自由にできるような社会になったらいいなと思う。
Z世代の生きる活力にもなっている推し活。
今後のさらなる広がりに注目です。