R2R型DACを搭載した真空管内蔵USB DAC「OA-JC3」

オリオラスは、OriolusブランドのDIYオーディオ「JOYCRAFT DIY series」の新作として、R2R型DACを搭載した真空管内蔵USB DAC「OA-JC3」を28,600円で、真空管ヘッドフォンアンプの「OA-JC5」を24,200円で、どちらも10月21日に発売する。

いずれもユーザーが自分で組み立てる製品だが、音響回路はOriolusが完成させた状態で販売され、真空管のソケットへ装着やフレームの組み立てをユーザーが行なう製品。製品の動作には、20V、2.5A(50W)の電力供給が必要(端子はUSB-C)。

真空管ヘッドフォンアンプ「OA-JC5」

真空管内蔵R2R型DAC「OA-JC3」

OA-JC3は、シンプルな方式ながら、製造に高い精度が求められるラダー構造のDACを搭載したUSB DAC。5年の開発期間を経て、抵抗誤差0.1%以内に抑えた超小型モジュールを採用。多く普及しているΔΣ構造のオーディオ用DACとは異なる高精度な音質を提供するという。

R2R型DAC

増幅部には12AU7真空管を採用することで、中音域のディテールを高め、豊かで滑らかな音色を表現。現代の多様な楽曲コーデックにも対応。MQAのフルデコードのほか、PCMは32bit/768kHz、DSD 515(PCM変換)再生をサポート。

「卓越した回路設計により、クリーンな信号伝達と各帯域を際立たせる正確な明暗描写を可能とした」という。SN比は83dB、全高調波歪率+ノイズは0.15%@1kHz。ステレオアイソレーションは73dB@1kHz。最大出力は2V(rms)。

デジタル入力端子はUSB-C。アナログ出力端子はRCAを備える。外形寸法は125×100×70mm。

真空管ヘッドフォンアンプ「OA-JC5」

「リアルな中域表現で情緒を感じる」という真空管ヘッドフォンアンプ。前段に伝統的な12AU7真空管を、後段に2SA1943および2SC5200トランジスタを配置したハイブリッド構成。「真空管ならではの温かみとトランジスタの正確さを兼ね備えた、豊かでクリアな音質を提供。フィラメントの淡い光とLEDのブルーライトが音楽の鑑賞体験を深くより濃密にする」という。

前後別種の回路構成としたことで、ノイズレスで緻密な信号増幅を可能とした。SN比は90dB。全高調波歪率+ノイズは0.4%@1KHz。ステレオアイソレーションは65dB@1KHz 32Ω。最大出力は1W@16Ω、720mW@32Ω、100mW@300Ω、60mW@600Ω。ヘッドフォンインピーダンスは8~600Ωに対応。アナログ入力端子はRCA、アナログ出力端子は6.35mm。ボリュームコントロールタイプはアナログ。外形寸法は125×100×70mm。