現行ダイハツ「タフト」を初代「ロッキー」のレトロフェースにチェンジ!?「DAMD PARTY 2024」で初公開された2台の謎のクルマとは
タフトのフェースをレトロにチェンジ!「TAFT LUCKY」を世界初公開
カスタムカーパーツブランドのDAMD(ダムド)が2024年10月12日、名古屋港のガーデンふ頭ひがし広場(名古屋市港区)で、ユーザー参加型イベント「DAMD PARTY 2024」を開催しました。
DAMD PARTYは「出会う。繋(つな)がる。広がる。」をテーマにしたダムド公式のファン感謝祭で、今年で4回目の開催となります。会場にはパーツメーカーやアウトドアメーカー、ホビー・カルチャーの出展と併せてフードエリアも設けられ、多くの来場者でにぎわいを見せていました。
【画像】世界初公開のボディキットを装着したデモカーも展示された「DAMD PARTY 2024」の様子を見る(30枚以上)
そして「DAMD PARTY 2024」の目玉は、世界初公開となる新ボディキットの発表です。
今回アンベールされたのは、ダイハツ「タフト」をベースとしたデモカー2台で、その名も「TAFT LUCKY(タフト ラッキー)」。同社で販売されている「TAFT little D.」と「TAFT 80’s」に続く、タフトの3番目のボディキットで、先行して発売された2モデルよりも、もっとライト(安価、手軽)なキットを出せないかというコンセプトのもとに開発が進められたと言います。
ボディキットの内容は、ヘッドライト、ウインカー、それにともなうヘッドライトカウル、フロントグリル・ボンネットという構成。ヘッドライトはジムニー用のボディキット「little 5.(サンク)」と同様で、Koito社製の角目ヘッドライトを採用しています。
「TAFT LUCKY」の開発背景について、同社デザイナーの和田美伶氏に話を伺ったところ「タフトは2020年から発売されているモデルで、すでに乗られているユーザーも多く、なるべく早く完成させたいという思いがありました。そのため今年の6月くらいに開発プロジェクトを発足させ、そこから4カ月という短期間で仕上げました。現時点ではフロントフェース回りのパーツだけですが、開発会議ではすでに次の開発の話も出ています」と、今後フロント部だけではなく、ほかの部分にも開発を拡大する可能性もあることを示唆しました。
続けてモチーフやデモカーのカラーについて「『TAFT LUCKY』のモチーフにしたのはダイハツ初代の『ロッキー』です。当時の車両は黄色みがかったガンメタの2トーンカラーが採用されることが多かったので、デモカーも当時を意識したオリジナル色でオールペントしています。もう1台は純正色での装着イメージがわくように、純正色の『フォレストカーキメタリック』で仕上げています」とデモカー製作の背景を話しました。
今回アンベールされたデモカーの2台はフロントのフェースチェンジのみで、フロントバンパーやサイド、リア回りも純正ですが、純正状態と比較してここまでクルマの印象を変えることができるのは、数多くのフェースチェンジキットを手掛けてきたDAMDならではです。
「TAFT LUCKY」の価格は20万円(税、塗装工賃別)以下を想定しているとし、2024年11月末ごろの発売を予定しています。
400台を超えるDAMDユーザーのクルマが駆けつけ、ユーザー同士の交流も
また「DAMD PARTY 2024」ではDAMDのデモカーが数多く展示されたほか、合計400台を超えるDAMDユーザーのクルマが駆けつけました。会場内にはDAMDのパーツを装着した150台ほどのユーザーカーも展示され、会場となった名古屋港が同社のパーツを装着したクルマでいっぱいになりました。
会場の特設ステージではさまざまなコンテンツが用意されており、MCはくるまのニュース公式YouTube「くるまのCHANNEL」でもおなじみのお笑い芸人シューマッハ五味さんと、DAMD JIMNY SIERRA little D.のオーナーでもある釣り系YouTuberちぬ子さんが担当。シューマッハ五味さんは一昨年に続いて本イベント2回目のMCとなりましたが、冒頭のあいさつでDAMD PARTYについて「毎年どんどん規模が大きくなっていて感慨深い」と話しました。
DAMDの出展ブースでは同社公式グッズの販売が行われましたが、ブースには公式グッズの購入を求めて訪れた人で絶えず長蛇の列ができるほど。それは、パーツはもちろん、DAMDというブランド自体のファンが多いということを体現しているようです。
そのほかでは、ジムニーパーツメーカーの「APIO」をはじめ、タイヤメーカーの「TOYO TIRE」、DAMDがメインスポンサーを務める、e-モータースポーツとNFTを組み合わせた次世代のモータースポーツプロジェクトの「NEO」、さらには「スズキ自動車」とフードエリアも合わせると30ブース以上が出展。スズキ自動車は同イベントに初出展となりましたが、アフターパーツメーカーのイベントに自動車メーカーが出展するのは異例なことです。
ユーザーカー展示エリアでは、DAMDのパーツを装着しデモカー顔負けのカスタムを施したジムニーや、ハスラーといった150台ほどのユーザーカーで埋め尽くされましたが、展示枠に対して約2倍の申し込みがあったとのことです。クルマを展示したイベントの参加者がカスタムポイントについて話し合うなど、ユーザー同士のコミュニティーができていたのも印象的でした。