道路脇にある「青いスラッシュ」何の意味? 知らないとヤバい? 「終わり」を示す重要なものだった… 覚えておきたい「補助標識」とは

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実は標識には様々な種類がある

 道路上にはたくさんの道路標識が設置されていますが、中には一見して意味が分かりにくいものも存在します。
 
 では、「白地の丸に青いスラッシュ(○/)」の標識には一体どのような意味があるのでしょうか。

白地に青のスラッシュ標識の意味は?

 道路上にはさまざまな道路標識が設置されており、多くのドライバーが標識を確認しながら運転をしています。

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 このように普段何気なく見ている道路標識ですが、実はメインとなる「本標識」と本標識の意味を補足する「補助標識」に分類されます。

 さらに、本標識には「案内標識」、「警戒標識」、「規制標識」、「指示標識」の4種類があります。

 目的地までの方向や距離などを示すものが案内標識、「横風注意」や「動物が飛び出すおそれあり」などのように、道路上の警戒すべきこと・危険を示すものが警戒標識です。

 また道路における禁止・規制・制限などをあらわすのが規制標識であり、「駐車禁止」や「一時停止」、「最高速度」などの標識がよく知られています。

 加えて「横断歩道」や「優先道路」などのように、通行する上で必要な事項を知らせるものが指示標識です。

 その一方で補助標識は、本標識に付属する形で設置されます。たとえば「駐車禁止」の規制標識の下部に「8−20」の補助標識が付いていれば、「8時から20時までの間に限り駐車禁止」を意味します。

 他にも「車両進入禁止」の標識の下部に「自転車を除く」という補助標識がある場合、その道ではクルマやバイクといった自転車以外の車両は通行できません。

 上記のように文字やデザインで標識の意味がハッキリと示されているものも多いですが、中には一見しただけでは意味が分かりにくい標識も存在します。

 特に高速道路や有料道路の出口などでよく見られる「白地の丸に青いスラッシュ(○/)」の標識に関しては、その意味を理解していないというドライバーも少なくありません。

 この標識は形状から本標識と間違えられやすいですが、実は本標識が表示する交通規制区間の「終わり」を示す補助標識であり、一般的に規制標識や指示標識とセットで設置されます。

「白地の丸に青いスラッシュ(○/)」はどこにある?

 具体例として、最高速度を時速30kmに規制する区間の開始地点には最高速度の本標識「30」の下部に「始まり」を意味する「→(右矢印)」が、規制の終了地点には最高速度の本標識の上部に「終わり」を意味する「白地の丸に青いスラッシュ(○/)」の補助標識がそれぞれ設置されます。

 これ以外には、「一方通行」や「転回禁止」、「警笛鳴らせ」などの規制区間が終了する地点に「終わり」の補助標識が設置されることもあります。

補助標識の意味をおさらいしておくことも大切

 また、「終わり」を示す補助標識は「白地の丸に青いスラッシュ(○/)」だけではなく、赤色の左矢印「←」と「ここまで」と記載された補助標識も該当します。

 とりわけ赤色の左矢印「←」は「始まり」を意味する赤色の右矢印「→」と混同しやすいため、運転の際は注意が必要です。

 手前から奥に向かっていくイメージの「→」を「始まり」、奥から手前に来るイメージの「←」を「終わり」と考えれば覚えやすいといえるでしょう。

 高速道路においてはたびたび、最高速度の規制開始地点と規制終了地点にそれぞれ「始まり」と「終わり」を示す補助標識が設置されますが、中には時速80kmの規制区間が終了したあと、いきなり最高速度が時速100kmまで引き上げられるケースもみられます。

 急な交通規制の変化にも対応できるよう、本標識だけでなく補助標識をきちんとチェックして走行することが大切です。

※ ※ ※

 補助標識は本標識の意味を補足するサブ的な標識と思われがちですが、見落とすと交通違反をしてしまったり、周囲の車両に迷惑をかけたりするおそれがあります。

 ドライバーの中には「一方通行」や「車両進入禁止」の下部に設置された「軽車両を除く」の補助標識を見て、「軽自動車が通行できる」と勘違いしてしまう事例もあることから、標識の意味を再度確認しておきましょう。