岩波書店は、スタジオジブリ責任編集「宮粼駿イメージボード全集」を12月より刊行開始。第1弾として「宮粼駿イメージボード全集 1 風の谷のナウシカ」と「宮粼駿イメージボード全集 2 天空の城ラピュタ」を12月5日に発売する。価格は風の谷のナウシカが4,200円、天空の城ラピュタが4,800円。「宮粼駿イメージボード全集 3 となりのトトロ」も2025年3月に発売予定で価格は未定。

「イメージボード」は、これから作ろうとする映画の作品世界を自身が探るために、また、それをスタッフに共有するために描かれ、宮粼駿の創作過程に不可欠なものだという。同書は、映画監督かつアニメーターでもある宮粼駿が、自ら手掛けた絵(イメージボードやストーリーボードなど)を可能な限りすべて集めた画集となっている。ページ数は、風の谷のナウシカが108ページ、天空の城ラピュタが136ページ。

原画から高精度スキャナーで読み込むことを基本とし、原画と変わらぬ色彩やタッチなどの風合いの再現をめざしたという。すでに関連書籍で紹介されている絵も高画質で掲載。未発表作品も多数収録した。大判の判型(350×257mm)とすることで、原画と同じ大きさ、または近いサイズで絵を掲載。なお、ページに収まりきらないものは視認性を考慮しながら縮小しているとのこと。

となりのトトロ以降も続刊予定で、シリーズの各巻は、宮粼駿が監督した「風の谷のナウシカ」以降の劇場用映画を完全網羅。またアニメーターとして宮粼駿が制作に携わり手がけた、スタジオジブリ創設以前の初期作品も収録予定としている。

各巻末には、作品に即した逸話や絵の誕生の経緯を語る、鈴木敏夫プロデューサーの新規インタビューを掲載する。