パナソニックは10月8日、Lマウントのフルサイズミラーレス「LUMIX S9」(DC-S9)に、小型軽量のズームレンズ「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」が付属するNキットを追加した。レンズは単品でも販売する。また、新色として鮮やかなキャメルオレンジを追加したほか、外装張り替えサービス「エクステリア張り替えサービス」に新たに4色を追加し、合計7色展開とした。

LUMIX S9のNキットの価格はオープンで、予想実売価格は235,000円前後。LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3の希望小売価格は79,200円。発売はいずれも10月25日。

想定の2倍ペースで売れているという薄型ミラーレス「LUMIX S9」に、新レンズキットと新色が登場。新色のオレンジは、かつての小型ミラーレス「LUMIX GM1」をほうふつとさせる鮮やかなカラーだ

○わずか155gのフルサイズ対応標準ズーム、LUMIX S9の大本命レンズ

LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3は、すでに開発を発表していた小型軽量の標準ズームレンズ。18mmからカバーしており、超広角特有の描写や複数人が一緒に写るVlog撮影も楽しめる。沈胴機構を採用し、格納時の長さを40.9mmに抑えたほか、重さも155gに抑え、AF対応のフルサイズ対応レンズとしては世界最小最軽量のズームレンズとしている。最短撮影距離も0.15m(ワイド側)、0.35m(テレ側)と短い。

LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3は沈胴機構を採用しており、長さは40.9mmと短い

レンズをカメラに装着したままでも持ち運びやすい

レンズ構成図とMTF特性グラフ

キットモデルのカラーはブラックとシルバーの2色を用意するが、シルバーのレンズが手に入るのはキャメルオレンジのNキット(DC-S9N-D)のみに限られ、それ以外のボディカラーやレンズの単品販売はすべてブラックのレンズとなる。

オレンジモデルは外装のシルバーが少し明るくなる。シルバーカラーの18-40mmレンズは、LUMIX S9のシルバーカラーのキットモデルでのみ入手できる

ブラックの本体カラーはレンズもブラックのみとなる

オレンジモデル以外は、軍艦部のシルバーが少し濃いめの色合いとなる

○エクステリア張り替えサービス

外装の張り革を有料で交換するエクステリア張り替えサービスは、新たに「キャメルオレンジ」「ターコイズブルー」「スモーキーホワイト」「ジェットブラック」の4色を追加。既存の「ダークオリーブ」「クリムゾンレッド」「ナイトブルー」と合わせて7色展開とした。

エクステリア張り替えサービスには、新たにキャメルオレンジ、ターコイズブルー、スモーキーホワイトを追加した

○キャッシュバックキャンペーン

LUMIX S9の新色と新レンズ「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」の発売を受けたキャッシュバックキャンペーンを実施する。対象製品とキャッシュバック金額は以下の通り。合わせて、LUMIX S9講座の動画視聴チケットもプレゼントする。購入期間は2024年10月11日〜2025年1月13日、応募期間は2024年10月11日〜2025年1月31日。

○LUMIX S9/S5M2/S5M2Xでファームウエアアップデート実施

LUMIXシリーズの機能を強化する新ファームウエアも10月9日から提供を開始する。

LUMIX S9とLUMIX S5M2/S5M2X共通の改良として、AFの自動認識対象に飛行機と列車を追加するほか、クルマやバイクは認識する部位を選択できるようにした。動画の連続記録時間の時間制限を解除した撮影モードも追加する。スマホアプリLUMIX Labを利用したリモート撮影やシャッターリモコン機能に対応する。

LUMIX S9は、アスペクト比の異なる3つまでのフレームをライブビュー画面に表示し、横位置と縦位置のフレームを同時に表示して撮影できるようになる。フレームの位置は自由に変更できる。

LUMIX S5M2/S5M2Xは、LUMIX S9で好評のLEICAモノクロームを追加する。スマホアプリ「LUMIX Lab」にも新たに対応し、オリジナルのLUTを作成してスマホアプリに保存できるほか、LUTをスマホからカメラに転送できるようになる。接続速度と安定性の向上も図る。