W杯アジア最終予選で連勝スタートの日本。10月はサウジ&豪州と対戦する。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 サッカーダイジェストWebでは、10月4日に『「絶対負けられない戦い――」その緊張感はもはやアジアに存在しない。日本代表は“世界標準”で戦う必要がある【小宮良之の日本サッカー兵法書】』と題した記事を掲載した。

 これに韓国メディア『Inter Football』が反応。「最近は韓国サッカーと日本サッカーが相反する雰囲気を見せている」と、両国の異なる現状に見解を示した。

 同メディアは「客観的に見て、日本はアジアで最も優れた競技力を発揮している。問題なくワールドカップのチケットを獲得すると思われる」と評し、北中米ワールドカップ・アジア最終予選で中国&バーレーンに圧勝した9月シリーズを振り返る。

「日本は強力な火力を誇った。最初の相手は中国。7−0で大勝し、文字通りに圧倒した。バーレーン戦でも5−0と大きな点差で勝利。なぜ日本がアジアレベルで特に緊張感を持たないかを確実に証明した試合だった」

 10月シリーズで日本はオーストラリア、サウジアラビアと相まみえるが、「今回のAマッチも日本の圧倒的な勝利で終わる可能性が高い」と展望した『Inter Football』は、「一方、韓国は日本と違い、雑然とした雰囲気が続いている」と伝える。
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「2022年のカタール・ワールドカップではベスト16進出を果たしたが、その後は下降線を辿っている。昨年にユルゲン・クリンスマン監督を招聘すると代表チームの体制が崩壊し、アジアカップでも無気力に4強で脱落した。クリンスマンは解任され、新しい指揮官としてホン・ミョンボ監督がやってきた。しかし、ホン・ミョンボ監督を巡る選任過程の問題で、試合以外でも騒がしい状況だ」

 韓国では、クリンスマン前監督とホン・ミョンボ現監督の選考段階において、規定に反するアプローチや不透明な形での面談などがあったと指摘され、チョン・モンギュ会長やホン・ミョンボ監督らが国会の公聴会に召喚されるという異例の事態に発展。国際サッカー連盟(FIFA)が大韓サッカー協会(KFA)に対する同国政府の介入を問題視し、警告文を送付したと報じられている。

 アジア最終予選で、韓国は初戦のパレスチナ戦は0−0でドローも、続くオマーン戦は3−1で快勝。まずまずの滑り出しだが、ピッチ外では小さくない問題を抱えているようで、記事は「順風満帆な日本が羨ましい限りだ」と締めくくられた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部