【独自】「死の恐怖を身近に」レバノンから退避した日本人“現状”語る

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 レバノンではイスラエルの攻撃による死者が2000人を超えました。レバノンからキプロスに退避した日本人女性がANNの取材に応じ、現地の状況を語りました。

レバノンから退避した日本人

「(ベイルート)空港のすぐ近くにダヒエというところがあり、かなり激しい攻撃を受けていて、建物もものすごい数が倒壊しているので、そこを通って空港に行くのが危険だと思い船で移動した」

 レバノンで8年以上暮らし、大学で日本語の教師をしていた女性(40代)は3日、日本政府のチャーター船でキプロスに退避しました。

レバノンから退避した日本人

「ガーン、ガーンというすごい音が聞こえて、家に入ってもう一回ベランダから見たら、ものすごい煙が雲みたいに上がっていた。9月27日はそれ以降、夜中から朝方まで爆撃がものすごい数あり、本当に死の恐怖を身近に感じた。人々は一瞬たりとも心が休まる時がない。いつどの瞬間にどんな形で攻撃があるか一切予測できないので、レバノンに残っている方は毎日、眠れないとおっしゃっていた」

 この後、女性は日本に帰国し、支援活動をしていくということです。

レバノンから退避した日本人

「子どもたち、そして色んな人たちが一瞬で亡くなることはいたるところで続いていて、すでに2000人以上が亡くなっている。国際社会は止めることができず見捨てられたような状態になっているなか、人々が必死で助け合いながらなんとか生きようとしている、これがレバノンの現状です。(退避を伝えると)レバノンの方々は、私をはげまして下さって、あなたの安全が第一だからと皆さんおっしゃってくれた。私自身は家族が大阪にいるので、一時的に戻ってレバノンの周辺国で何らかの支援活動ができないかと思う」