SixTONES

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 SixTONESがYouTubeチャンネルで公開している「アポなし旅 2024夏」が話題だ。これまでにも2019年にジュニアCHANNELにて公開された「10万円アポなし旅」を皮切りに、「アポなしキャンプ旅」や「帰ってきたアポなし旅」などを公開してきたSixTONES。

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 幾度となく配信される「アポなし旅」企画の魅力はどこにあるのか、「アポなし旅 2024夏」を振り返りながら探っていきたい。

 前回の「帰ってきたアポなし旅」から約10カ月の時を経て、今回公開された「アポなし旅 2024夏」。その始まりは、東武鉄道・浅草駅から。これまでは全編マイクロバスで旅を進めることが多かったがゆえに、電車に乗る姿はなんとも新鮮。田中樹も「最後に6人で電車に乗ったのなんて、『バカレア』(『私立バカレア高校』)のとき以来だよ」と嬉しそうだ。さらにジェシーは「6人がいいから、みんな来ないでよ!」とスタッフにコメント。そんな冗談を言うくらいに、この6人旅が嬉しくてたまらないのだろうというのが伝わってきた。

 アポなし旅の魅力の1つは、メンバー6人が心からこの旅を楽しんでいる姿を見れることだろう。実際に、前述の田中とジェシーの発言のほか、過去にも「帰ってきたアポなし旅」では、パーキングエリアでソフトクリームを食べながら郄地優吾は「30歳手前でこんな仲良いって不思議だよね」と発言。「俺、プライベートの友達と遊ぶより、お前らと遊ぶ方が多いんだよ」「『いい仕事してるな』っていうよりも、『いい休日だな』って感じじゃない?」と田中も言っていたように他のメンバーもそれには同感の様子で、照れくささと嬉しさが入り混じった表情をしていた。

 また、ソフトクリームの件もそうだが、旅の始まりには朝ごはんを食べ、ふらっと立ち寄れるところではスイーツを食べ、昼食や夕食をしっかり食べる。6人でテーブルを囲む姿も、この企画のお決まりの光景の1つと言ってもいいだろう。そして、お互いに好きなものをチョイスし、それをシェアし合う姿はなんとも微笑ましい。「アポなし旅 2024夏」でも、各々が駅弁の感想を言い合ったり、餃子のおいしさを楽しげに表現する姿は笑顔を誘った。

 また、やはり最大の魅力は行き当たりばったりな空気感なのではないかと感じる。

 実際、「アポなし旅 2024夏」では東武動物公園へ……という予定のはずが、大雨に降られ、なかなか動物園に辿りつかない。その間も、6人は平常運行。お化け屋敷ではどの順番で進むかで本気の言い争い、最終的には森本慎太郎を先頭にするも出口が見えて、松村北斗、京本大我、田中(テロップの言葉を借りるなら“ビビり組”)が追い越してゴールにたどり着くという自由奔放さを見せた。

 その自由さは、6人だけの車内でも健在。今回の「アポなし旅 2024夏」では、普段との逆張りで、台本通りに進めていき車内ゲームで大盛り上がり。東武動物公園のロータリーをあえて3周して、後続のスタッフの車を困惑させるというドッキリを仕掛けたり、6人で笑い合う姿には見ているだけで幸せな気持ちになった。

 気分屋な6人による予定通りにはいかない、予想不可能な「アポなし旅」。そこで見られる仲睦まじい姿がたまらない。それは微笑ましいのと同時に、松村の「うちの動画って、見てて羨ましくなるんだって。あんな友達、普通できないよって」という言葉がまさにぴったりな気がする。どうか、何歳になっても今のままの関係で――6人でずっといてほしいと願うばかりだ。

(文=於ありさ)