©2019 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved. ©2019 Pokémon.

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日本発の大人気ゲーム『ポケットモンスター』をハリウッドが初めて映画化した、『名探偵ピカチュウ』(2019)。公開以来、たびたび続編の話題が上がっているが、企画の現状はどうなっているのか?

『名探偵ピカチュウ』は、かつてポケモンが大好きだった青年・ティムが、失踪した父親・ハリーを探すべく、人間とポケモンが共存するライムシティを訪れ、ハリーの相棒である名探偵ピカチュウと出会う物語。ライアン・レイノルズがピカチュウの声とモーション・キャプチャを担当し、世界的ヒットを記録した。

実はこの続編企画、もともと第1作の公開前から始動していた。2020年には脚本家として『ザ・ロストシティ』(2022)『22ジャンプストリート』(2014)のオーレン・ウジエルの起用が伝えられていたが、2023年2月にウジエルの離脱が判明。その翌月、後任の脚本家に『キングス・オブ・サマー』(2013)のクリス・ギャレッタが就任し、監督として「Portlandia(原題)」(2011-2018)のジョナサン・クライゼルが交渉中であることが報じられていた。

その後の進捗が待たれる中、2024年1月、ピカチュウの相棒・ティム役のジャスティス・スミスが企画に言及。「何の動きも聞いていない」として、「誰からも電話を受け取っていないんです。僕はその電話を待つだけです」と語っていた。これ以降、続編の動向は伝えられていない。

なお、本企画はクリエイティブチームに人員変更があったことに加え、2019年以降の業界の動きを振り返っても、遅延が生じていた可能性はありそうだ。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大、2023年はハリウッドのダブルストライキによって、多くの作品の制作が中止・延期に追い込まれていた。本企画もこうした影響を受けていたと考えられる。

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続編のキャストに関する情報は伝えられていないが、ピカチュウ役のライアン・レイノルズは何らかの役割で登場するとみられている。スミスは1月時点で報道レベルの情報しか受け取っていなかったが、過去には続編に「是非とも参加したい」とおり、再演に対して前向きだ。もしスミスが続投するのであれば、新米記者ルーシー役を演じたキャスリン・ニュートンの復帰も期待できるかもしれない。とりあえず新情報の到着を待つばかりだ。