東京駅にオフィス出現“オープン型なのにノイキャン”Cleer「ARC 3 Music Pro」を試した
「耳はCleerな改札前オフィスinTOKYO」
東京駅、八重洲中央北口改札。大勢の人が行き交う場所に、突如オフィスが出現した。実はこれ、耳をふさがないオープンイヤー型ながら、周囲の環境音を低減するAIノイズキャンセリング機能を搭載したCleerの完全ワイヤレスイヤフォン「ARC 3 Music Pro」(オープンプライス/実売44,000円前後)販売開始にあわせた体験イベントスペース。10月3日、4日の2日間限定でオープンしており、誰でも体験できる。開催時間は各日11時~19時。
Cleer「ARC 3 Music Pro」
「耳はCleerな改札前オフィスinTOKYO」というイベント。会場にはオフィスでよく見る机と椅子が並べられ、スピーカーからはオフィスの騒音を再現したサウンドが流されている。
貸し出されたARC 3 Music Proを耳に装着。耳を塞がないオープンタイプなので、装着しただけでは、周囲の騒音がそのまま耳に入ってくる。そこで、ANCをONにしてみると、「ゴーッ」という空調の低い騒音や、駅構内に反響しているザワザワした音がかなり軽減される。
ただ、カナル型のANCイヤフォンと異なり、オープン型なので、人の話し声や、コツコツというヒールの足音など、比較的高い音は耳に入ってくる。不快な音だけを抑えてくれるような印象だ。
ARC 3 Music Proは充電ケースにディスプレイを備えており、ディスプレイにタッチしてNC機能のON/OFFが可能。
椅子に座り、机に向かったままNC機能をOFFにすると、「ゴーッ」「ザワザワ」というノイズが一気に戻り、落ち着かない気分になる。ONにすれば、不快な音が大幅に減るので、仕事への集中力も高まる。
それでいて、オープン型なので、隣にいる人の声は明瞭に聞こえ、会話も問題なくできる。カナル型と違い、閉塞感も少なく、耳穴にイヤーピースを押し込んでいる異物感も無いため、長時間の装着でも負担が少なそう。しばらく装着しているとARC 3 Music Proの存在を忘れてしまう。
ARC 3 Music Proを装着し、NC効果を実感
なお、ARC 3 Music Proにはマイクも搭載しているので、オンライン会議でも活用可能。体験コーナーにはパソコンも用意されており、オンライン会議の体験も可能だ。
電車の座席をイメージしたコーナーも用意。「飛行機」「電車」といったボタンを押すと、スピーカーから電車の走行音、飛行機内の騒音が流れるようになっており、ARC 3 Music Proを乗り物の中で使ったらどのくらい快適になるかという疑似体験もできる。
こちらも試したが、飛行機の中で断続的に響く「ゴォオ」というエンジンの音や、電車の車体が振動する低音が大幅に抑えられるのが実感できた。ボタンの中には「赤ちゃん」というのもあり、押すと「フギャー!」という赤ちゃんの泣き声が、NC機能をONにしてもしっかり耳に届く。
日常生活の不快なノイズを抑えつつ、大事な音には気が付きたい。そうしたニーズにARC 3 Music Proが効果的である事が体験できた。
Cleer ARC 3には、スタンダードなモデルの「Music」、AIノイズキャンセリング機能などが追加される「Music Pro」、スポーツユースの「Sports」、心拍数・血中酸素濃度の計測ができる「Sports Pro」、専用ドングルが付属した低遅延の「Gaming」、全部盛りの「MAX」のラインナップがある。会場では、MAXを除いた5種も用意され、製品毎の機能や音質の違も試せる。
スポーツユースの「Sports」