自民党総裁選を終え万歳する(左から)加藤勝信氏、小泉進次郎氏、茂木敏充氏、高市早苗氏、岸田文雄首相、石破茂新総裁、林芳正氏、上川陽子氏、河野太郎氏、小林鷹之氏=2024年9月27日・東京・永田町の党本部(代表撮影)

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 岸田文雄首相(67)の後任を選ぶ自民党総裁選が27日、都内で投開票された。史上最多9人が立候補し、石破茂元幹事長(67)が、決選投票で高市早苗経済安全保障担当相(63)を破り、第28代総裁に選出された。10月1日召集の臨時国会で第102代首相に指名される。

 石破氏は今後の内閣や党役員人事について「まだ申し上げるものはございません」と全くの白紙であることを強調。近年の派閥均衡人事については「旧派閥はなくなっちゃいましたので」と手を広げて苦笑いしながら「どの派閥が、とかは考えていません」と明言した。

 一方で、小泉氏や高市氏ら立候補した他の8人については「ともに戦った人は立派な見識、政治姿勢を持っている。それぞれ最もふさわしい役職をお願いするのは当然のこと」と述べた。選挙の要となる幹事長については「選挙に強いのが第一で、また泥をかぶるのが仕事。総理や第一線の人に負担をかけない人という点で、適材は党内におられる」とヒントを出した。