内定辞退者を追い詰めるいなば食品社長が「哀願手紙」を京都大学に送っていた!〉から続く

「CIAOちゅ〜る」で知られる缶詰製造大手「いなば食品」の内部通報件数がすでに200件を上回っていることが「週刊文春」の取材で分かった。

【写真】内部で通報されまくっている稲葉優子会長&敦央社長

いなば食品」といえば、今年4月に一般職で入社するはずだった新入社員の9割が内定を辞退していたこと、その背景に古い一軒家の社宅に住まわせる“ボロ家ハラスメント”があることを「週刊文春」が報道。記事は反響を呼び、いなば食品ホームページが一時繋がりにくくなる事態にまで発展した。以降、「週刊文春」では実に12回(電子版オリジナル記事を含む)にわたり、いなば食品の“衝撃的な企業体質”を報じてきた。

 そして今回、判明したのが7月1日に「内部通報制度」が始まり、すでに200件以上の通報が寄せられている事実だ。運用を開始するやいなや、ある特定の人物への告発が集中したという。

「稲葉敦央社長と妻・優子会長に関する投稿です。すでに200件を超える通報がなされたのですが、その約半数が2人の異常な業務命令やハラスメントでした」(現役社員)


敦央社長から16歳若い優子会長

 いなば食品に質問状を送付したところ、代理人弁護士を通じて主に以下のような回答があった。

――「内部通報制度」に社員からの通報がすでに200件を超えていると聞いているが、事実か。そのうち、半分が敦央社長と優子会長の業務命令やハラスメントを問うものだったのは事実か。

「経営上の秘密、個人のプライバシー、内部通報制度の趣旨に基づき、いずれも回答することができません」

 一体、どのようなハラスメントが起きていたのか。

 現在配信中の「週刊文春電子版」では、男性職員A氏が訴えていた優子会長のハラスメントや、優子会長に関する驚愕の人事などを詳しく報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春