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「もし、アメリカで内戦が起こったら?」A24史上最高のオープニング記録を樹立した強烈作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』より、映画の予告編として初めて立体音響予告を用いた「360°体感!立体音響予告」が着弾した。

「戦場のど真ん中に放り込まれて、身動きができなくなったよう」。圧倒的没入感を持つ"逃げ場の無い"サウンドデザインが話題の本作。手掛けたのは、『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー賞・音響編集賞を獲得した、天才サウンドデザイナー、グレン・フリーマントルだ。

『ゼロ・グラビティ』では、宇宙空間に突然放り込まれてしまった人間が陥る"音のない世界の音"を再現、多くの人を、劇場の客席から未知の宇宙空間へと連れ出し、劇場音響をネクストステージへと進めた彼が、本作では新たに挑んだのは戦場の再現。圧倒的、そして緻密に計算されたサウンドデザインで、今作でも観客を未知の体験へと連れ出す。

フリーマントルが目指すこの没入体験に、少しでも近付いてもらうために企画された今回の「360°体感!立体音響予告」。イヤホンを装着することで余計な音を遮断すると同時に、360°方向から迫ってくる戦場の音の中に飛び込んでいくようなサウンドがデザインされた。

映画予告史上初となるこの取り組みについて、制作にあたった予告篇制作会社バカ・ザ・バッカのデイレクター壽崎誠は「物語を伝えるより、戦場を体験できるよう絵音ともに臨場感を意識しながら製作した」と通常の予告制作時との違いを振り返り、難しかった点として「<立体音響>はスタジオでないと実現できないので、(イヤホンでの)音の聞こえ方を想像しながら制作した点」と述べ、これから映画を観る人に向けて「まさに戦場にいるかのような映画ですので、覚悟を持ってぜひ劇場へ」とメッセージを送った。

飛び交う戦闘機独特の、鋭い高音を放つエンジン音、街中のビル群の爆発音、無数の銃弾が飛び交う廃墟での銃撃戦とその瞬間を捉えるカメラマンたちの無機質なシャッターの音と恐怖に怯える人間の息遣いー戦場の最前線に立ったもののみが体感する全ての音が、360°方向から襲ってくる、イヤホン必須の体感型予告だ。

「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」映画の舞台は、連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。

「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている--」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていく。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は2024年10月4日、日本公開。