中国「ICBM発射に成功」発表 太平洋の公海上に着弾 訓練用の模擬弾頭搭載

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 中国国防省は、訓練用のICBM=大陸間弾道ミサイル1発を発射し、太平洋の公海上に「正確に着弾した」と発表しました。

 中国国防省は、ロケット軍が25日、日本時間午前9時44分、訓練用のICBM1発の発射に成功したと明らかにしました。

 模擬弾頭を搭載していて、太平洋の公海上に「正確に落ちた」と説明しました。

 また、今回の発射は「国際法と国際慣例に合致」し「いかなる特定の国やターゲットを対象にしていない」と強調しました。

 先週には、中国軍で南シナ海などを管轄する南部戦区司令官がハワイを訪れ、アメリカ軍のインド太平洋軍司令官と会談したばかりです。

 中国国内では、太平洋でICBMをテストするのは「極めて異例だ」との指摘も上がっています。

 一方、中国軍のICBM発射に関して木原防衛大臣は、詳細は確認中だとしたうえで「情報収集、分析を続け、警戒監視に万全を期す」と述べました。

 日本の船舶などへの被害は確認されていないということです。