石破氏との結婚生活で「後悔していること」とは…噂の美人妻が語る、石破茂「もうひとつの素顔」

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9月27日に投開票が行われる自民党総裁選。この結果をもって、事実上、次の総理大臣が誕生する。5度目の挑戦となる石破茂元幹事長(67歳)といえば、愚直で強面、安全保障に詳しくタカ派の印象が強いが、妻・佳子さんによると「意外な一面」があった。

前編記事『噂の美人妻が明かす…石破茂が4度目の総裁選で落選した時、家庭で見せていた「意外な姿」』に引き続き紹介する。

38年間の総決算……次がない

史上初となる9人が立候補を表明し、混迷を極めている自民党総裁選。いま注目されているのは、小泉進次郎氏と小林鷹之氏という2人の40代候補者。そして日本初の女性総理を狙う高市早苗氏と上川陽子氏だ。

「『増税』『政治とカネ』『統一教会問題』などで支持率を落とした自民党のネガティブな印象を払拭するためにも、若い総理あるいは女性総理を誕生させたいところ。ですが、そこにしぶとく食らいついているのが石破茂元幹事長です」(政治ジャーナリスト)

石破氏の総裁選は今回で5度目となる。「38年間の政治生活の総決算」「原点に戻って最後の戦いに挑む」などと述べており、石破氏にとって念願の総理大臣になるには「次がない」。

そんな中で石破氏の最大の理解者となっているのが、妻の佳子さんだ。批判や心ない声を聴きつつも、傍らで公私ともに支えてきた。

軍事オタクのタカ派からハト派へ

石破氏といえば、安全保障に詳しく、「彼が総理大臣になったら日本は戦争になる」などと揶揄されるほど、「軍事オタクのタカ派」なイメージが強い。

だが、むしろ最近では安全保障について「ハト派的な一面」も見せるなど、発言や政策に変化がみられる。

「日本人がある程度は困らないように生活していけるように日本を守りたい、という思いが強いんです。食料自給率の問題だけではなく、経済格差問題や安全保障問題についても同様です」

佳子さんはそう説明する。

「私たちにも娘が2人います。子どもたちの未来を案じたとき、次の世代の日本人が困らないようにしたい、安心して暮らせる国をつくりたいとの思いは、ここ最近、一層強くなったように思うんです。石破自身も父母らから戦争体験を聞いて育った世代です。今回の総裁選で、これまでの石破と違うところがあるとすれば、日本を巡る世界の情勢がここ数年で大きく変わったことが大きいのでしょう」(佳子さん、以下「」内も)

ロシア・ウクライナ戦争、中国・北朝鮮の不安定な情勢――。そして相次ぐ増税により、国民の生活も圧迫されている中で、自民党自体も「政治とカネ」の問題で揺れている。混迷を極める情勢の中で、原点に戻ろうとする思いが強まったと佳子さん。

「日本が戦争に巻き込まれないよう、政治が頑張らないといけないという思いが、この総裁選では強く出ていると思います。石破がまだ若いころ、政治改革の渦中にいました。いろいろなことを真剣に取り組んでいた時代のことを振り返り、『もう一度、頑張ろう』という気持ちにもなったのではないのかな。

特に『政治とカネ』の問題では、国民生活と政治家の世界での常識的なものの違いを改めて目の当たりにし、この問題の大きさを切実に感じていると思います。

今、自民党内で噴出している問題の多くはこれまで自分たちがうまくやってこなかったこと、失敗していたこと。だから自分たちに責任があるとも思っているのではないでしょうか」

なんでも言い合える学生時代からの関係

その背景には、2009年の政権交代があるという。

「国民から『自民党はダメだ』と突きつけられたことは、今の石破に大きな影響を与えたようです。あの時に彼は変わったな、と感じました。永田町に来られる一部の方の話だけではなく、自分からどんどん人に会いに行って、たくさんの話を聞いて…。

当時はそうした話を私にもよく話していました。石破は野党、共産党の方とだって話をすることもありますよ。政治の姿勢は合わないかもしれませんが、相手の主張は認めて、理解する。そして良い政治を目指していく。そうした姿勢でいるんです」

そんな石破氏を支えることは、佳子さんにとっては自然なことだったという。

「自分のために政治をやっているわけではなく、地域のこと、日本のこと、それを本気でやろうっていう気持ちが伝わってきたから、支えてこられたと思うんです。それに石破から相談されれば、(私も)率直に意見を伝えます。お互いの思っていることを伝え合い、納得するまで話しますよ」

なんでも言い合える、深い信頼関係で結ばれている石破夫妻。かつて通っていた慶應義塾大学法学部で出会った同級生だったことも、関係しているという。

「年齢も一緒ですし、出会ったころと変わらず、対等に物事を話し合えるんです。お互い昔から知っているというのは大きいかもしれませんね。この人はこんな人、というのはある程度はわかっていますから」

ここで佳子さんに、石破氏とのなれ初めを尋ねてみた。

石破氏の猛アタックの末に…?

「雑誌など、あちこちで書かれているんですが、実はあまり細かいことは覚えていないんですよね。夫が言っていることも違うって思うこともありますよ。お互い記憶も認識もすり替わっていますから(笑)」

当時から美人だと同級生の間で評判だった佳子さん。交際のきっかけは石破氏からの猛アタックだったとされているが、実際のところはどうだったのか。当のご本人に尋ねてみると、佳子さんは次のように答えた。

「うちの学部は女性が少なかったからですよ。語学のクラスで女性は4人でしたから。私はそのうちの一人と仲良くなりました。彼女と同じサークルに石破がいたんです。友達のサークルにいる話をする男性の一人、という感じでしたよ。お付き合いをして、将来のことを考えるようになったのは、社会人になってだいぶ経ってからです(笑)」

では、佳子さんは石破氏のどこに惹かれたのか。

「そもそも学生時代の私は、恋愛や結婚というイメージがそんなにありませんでした(笑)…結婚の決め手になったのは何でしょうね(笑)」

そう笑顔でかわされてしまったが、佳子さんしか知らない石破氏の「意外な素顔」についてはこう明かした。

「いまさら、彼のどこがかわいいのかなんて、わからないんですが(笑)、考えたのは、こどものころ好きだったものが今でも好きなところですかね。ハンバーグ、ポテトコロッケ、とんかつ…カレーライスもありますね。

すごく少年みたいな、純粋さがあるところですかね。当然、年月を経て変わってきているところもありますが、基本的には大学時代と変わらないですよ。そうした少年らしい一面、というのは私たちにしか見せないかもしれません。

それにアイドルの話や鉄道の話をするときも、本当に楽しそうに語るんです。『好きなんだな』という顔をしていますね」

実は積極的に家事も手伝う家庭人

石破氏といえば、政界きってのアイドル通。キャンディーズが最も有名だが、岩崎宏美さんも大ファンだったという。

「昨年は夫婦で小田和正さんのコンサートに行きました。最近のアーティストでいうと、鳥取出身の方がいる、という縁もあり、Official髭男dismを応援してますよ。地元出身の方が活躍してくれるのはうれしいみたいですね」

石破氏も自宅に戻れば2人の娘の父親。忙しい政治活動の合間をぬって、家族との時間も大切にしていた。

「以前は時間があったので、料理もしてくれていましたよ。カレーライスをつくってくれたこともありました。子どもたちは『お父さんのカレーがおいしい。お父さんにつくってもらう』って話していました。スパイスとか何かこだわってつくるのではなく、普通の市販のルーを使った、普通のカレーなんですけどね」

対外的にはタカ派と目されていたが、家庭内ではハト派だった。

「昨日も遅く帰ってきたのに、洗濯物をササっとたたみ、自分のものは自分でタンスにしまっていたんです。『疲れているからいいのに』と言ったら、『もうしまっているから』って。基本的に朝も自分のことは全部、自分でやっていますよ。

結婚した当時、(私が)夫の靴も磨くものだと思っていたら、『僕の靴は自分で磨くからいいよ』と言われて驚きました。靴も自分で磨くし、ズボンも自分でプレッサーにかけますし。

それに自分のものだけではなくて、お皿もご飯が終わったらササっと片付けて洗いはじめることもあるんです」

わかっていたことではあるけれど

家事や育児にも積極的に関わるなど、一見、家庭内の安全保障政策は万全な石破氏だが、じつは家族は寂しさを募らせていた。佳子さんに政治家の妻となり、結婚生活で後悔してることを尋ねると、こう答えた。

「地方の国会議員の場合、一緒に生活できないことです。毎日会うこともできませんし、子育てにしても一緒にいてほしい時に夫はいないことが多かった。子どもたちもそうです。そばにいてほしい時に彼はいない。毎日、電話をしていても声だけでは伝わらない、一緒にいることでわかることってありますよね。

確かに石破はこの国を動かす一人ではあるかもしれませんが、家族にとっては寂しいところなんです。仕方がないってことはわかっていたんですけどね」

離れて生活する中で、少しでも家族との時間をとろうと、腐心していたことがあったという。佳子さんはあるエピソードを語った。

「子どもの運動会の時のことです。家族が参加する競技で、娘は父親が出られることをすごく楽しみにしていました。ですが、運動会の時期はちょうど二十世紀梨の収穫シーズンとも重なっています。

平日は東京にいて、週末しか鳥取に戻れない石破は政治家としては梨の状況も見ておきたい。だから、運動会では子どもの出番と、自分の出番のときは学校に行き、それ以外は梨の選果場を回っていたこともありました」

総裁選で4度も辛酸を舐めたが、そのたびに立ち上がってきた石破氏のひたむきさ、純粋さに佳子さんは心奪われたこそ、38年間ともに歩んできたのだろう。

佳子さんはある新聞記事の一節を引用し、石破氏のことを「愚直」と表現した。

私は自民党員として一票入れるけど

「それは石破を表している言葉だな、と思ったんです。石破は『本当にこれが正しい、これが日本のためになる』と思ったら、なんでも言ってしまうんです。もしかしたらそうした政治家は少ないのかもしれません。愚直に、正直にコツコツやってきた。だからそこに信頼を持ってくれている人がいるんだと思います」

そう語る佳子さんだが、一番の理解者として支えてきたのは間違いないだろう。

「私がそういう役目だったらいいですね。でも、総裁選で石破を一番支えてくれているのは、今回推薦してくださった議員の方々ですよ。 私は自民党員として一票を入れることしかできません。彼を総理にするためにはなんの力にもなれない。厳しいことを言ってくださる方もいますが、そこには愛情がある、とも考えています。

そして今回、立候補できたのも周囲の人たちからの期待が大きかったから。選挙区はもちろん、党内でも応援してくださる人がいたから、もう一度出られたんだと思います。周囲の後押しがなければ立候補はできないですから」

すでに「終わった人」と目されてきた石破氏だが、そこからもう一度挑戦しようと思えたのも、愛する妻、そして家族がいることも一因なのだろう。

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【つづきを読む】『小泉進次郎はもうおしまいだ…総裁選で大失速!TVや討論会で多くの国民を失望させた「迷言」「無能ぶり」』

小泉進次郎はもうおしまいだ…総裁選で大失速!TVや討論会で多くの国民を失望させた「迷言」「無能ぶり」