スポニチ

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 ◇明治安田J1リーグ第31節(2024年9月21日 カシマ)

 鹿島は柏とスコアレスドローに終わり、5戦未勝利となった。前半からパスの精度や攻撃の連動性を欠き、選手を入れ替えた後半も流れは大きく変わらず。昨年10月から続くホーム無敗記録をクラブ新となる「19」に伸ばしたものの、逆転優勝を目指すには痛すぎる足踏みとなった。

 中盤で孤軍奮闘したMF知念慶は「ホームの後押しがあった中で、点を取れなかったことは非常に悔しい試合」と険しい表情。「相手がしっかりブロックしていて中のスペースはなかった。無理に(パスを)差しにいっても閉じられて、なかなか効果的な攻撃ができなかったので、そこはもう少し工夫が必要だった」と振り返った。

 試合終了間際に枠を捉える右足ミドルを放ったDF濃野公人は「90分を通して停滞する時間が多かった。特に攻撃の部分においては、いろんなアイデアが出たかと言われたらそうじゃなかった。単調になってしまったり、迫力もなかったのが90分続いてしまった」と反省点を口にした。

 順位は暫定4位で、この日引き分けた首位町田との勝ち点差は9で変わらず。試合後はゴール裏から「奇跡を起こせ」のチャントが響いた。残り8試合。DF植田直通は「まだまだ可能性はある。しっかり次に向かって進みたい」と切り替えを強調した。