クルマで帰宅した際には反応しないくせに、風に揺れる木にはムダに反応するセンサーライト。汚れやすくて掃除が大変なうえ、荷物が取り出しにくい宅配ボックス。玄関にまつわる設備選びに失敗したライターが、日々感じているストレスについて語ります。あのとき、こうしていれば!

こだわった玄関設備がストレスの原因に

筆者は夫と子ども3人(8歳、5歳、0歳の男の子)の5人家族で暮らしています。3年前にハウスメーカーで、延床面積38坪の2階建ての注文住宅を建てました。

仕事や子育てに追われる日々。玄関のように毎日使う場所は、予算をかけてでも快適性を上げたいと考え、こだわりました。

筆者夫婦が選んだ玄関設備は、センサーライトと宅配ボックスです。人気の設備で、採用すれば、快適な暮らしになるはずでした。しかし、実際に住んでみると、毎日ストレスを感じる結果に。その理由をレポートします。

快適なはずのセンサーライトが反応しなかった

近くを通るだけで明かりがつくセンサーライトは、玄関にぜひ採用したいと思っていました。「子どもがいると荷物が多く、帰宅時は両手がふさがる」「足元が暗いと、カーポートで転倒する危険性がある」と考えたからです。

センサーライトは、建物をくぼませてつくった玄関の軒に設置。頭の中では、カーポートにクルマを停めるとセンサーライトが反応し、玄関まで明るくなる光景が浮かんでいました。しかし、実際に使ってみるとクルマを停めても、ドアをあけてクルマから出ても、玄関のセンサーライトは、一向に反応しません。

それぞれの位置関係を説明しましょう。クルマから見ると、玄関の照明がわずかに見えます。しかしカーポートは、センサーライトからは感知しない、死角に位置しています。

くぼんだ部分の縁と外壁が、センサーの働きをジャマしている模様。実際にセンサーライトが反応するのは、写真の位置まで玄関ポーチに近づいたタイミングです。

カーポートが、玄関のセンサーライトの感知範囲に入っているか、確認すべきでした。そして、もし、感知していないのなら、設置場所を再検討するか、間取りや外構の計画を変更すればよかったと後悔しています。

住み始めてから、妻とカーポートにセンサーライトを追加するか検討しました。しかし、子どもがまだ小さく、夜に外出しないので、しばらくはカーポート付近の照明はなしで過ごすことに。

夜中、だれもいないのに点灯するセンサーライト

肝心のときには点灯していないくせに、不要なときに点灯していることにも困っています。発覚したのは、夜中にトイレに行った際。

外にだれもいないのに、玄関ポーチのセンサーライトが点灯していたのです。ときには一晩じゅう、点灯したままということも。

外に出て確認すると、その原因がわかりました。お向かいの家にある大きな木が、強風で揺れて、それに反応しているのです。そのことがわかってからは、強風の季節はセンサーライトのスイッチをOFFにしています。

前を通ったクルマには反応しないのに、まさか道路をはさんだ反対側の家の木に反応するとは思っていませんでした。

調べてみると感知範囲を調整できるセンサーライトもあるようです。わが家のように、玄関の向かいに大きな木や反応しそうなものがある場合、感知範囲を調整できるセンサーライトを選ぶべきでした。

直置きの宅配ボックスは汚れと害虫で掃除が大変

筆者は予算を極力抑えたいと、安くて工事の必要のない、直置きの宅配ボックスを選びました。留守以外にも、家事や育児で手があかないとき、玄関まで行って対応せずにすむ宅配ボックスは魅力的。実際、配達員に対応する回数は激減し、快適性は向上し満足しています。

しかし、宅配ボックスにも、毎日のように感じるストレスがありました。それが汚れと虫です。

筆者が選んだ黒い宅配ボックスは、汚れが目立ちます。住んでいるのは風の強い地域で、玄関側も砂ボコリが吹き込むので、なおさらです。汚れたままにしておくと、さすがに気になります。

そしていちばんストレスになっているのは虫です。直置きにした宅配ボックスの床面には、小さな虫が大量発生します。どうやら、じめじめしやすい環境は、虫には快適な空間みたいです。定期的に防虫剤をまいたり、掃除をしたりしています。

掃除は重たい宅配ボックスを、持ち上げて行う必要があります。持ち手のない宅配ボックスの掃除は地味に重労働です。

次に買うなら直置きでなく、床に密着しない浮かせたタイプの宅配ボックスにしようと思います。

宅配ボックスは小さすぎ&取り出すのもひと苦労

宅配ボックスに関しては、もう1つ後悔していることがあります。それはサイズです。玄関に置くので目立ちすぎると思い、小さいサイズを選んでしまいました。

ちなみにわが家の宅配ボックスのサイズは、奥行き29×幅39×高さ59cm。確かに場所を取らず、ジャマになりません。しかし、小さいがゆえに大きい荷物が入らず、配達員が「宅配ボックスに入らなかったので」とインターホンをよく鳴らしてきます。

また、直置きで高さがないので、荷物を確認するときに、毎回かがまないといけません。荷物の確認も手間で、取り出すのも大変です。

実際によく届く荷物の大きさが入るか、中の荷物を取り出しやすい高さか、しっかり確認すべきでした。

センサーライトも宅配ボックスも確かに便利なものだと思います。しかし、その一方で、よく使うものだけに、イメージしているとおりの使い方ができるか、しっかり確認して決めないと、ストレスの原因になります。筆者の苦い経験が、参考になれば幸いです。