友人とシルバーウィークに車で「伊豆」に行きます。運転は自分なのですが、「ガソリン代」など半分以上請求しても大丈夫でしょうか? 高速も使うので、少し多めにほしい気持ちがあります

写真拡大 (全2枚)

自分の車で友人とドライブに行くときに、かかったお金の精算をする場合があります。お礼の仕方は人それぞれであり、自分と友人との関係性にもよるので正解はありません。ただ、運転する人が金銭も運転の労力も多めに負担するとなると、次のドライブに出かけたくなくなることもあるでしょう。 本記事では、東京駅周辺から静岡県の伊豆(伊東駅)までドライブするのを例に、運転手側がいくらくらい請求してもよさそうかを解説します。

車で東京から伊豆までドライブしたときにかかる費用

ドライブに出かけた場合、運転する労力だけでなく、さまざまな金銭的な負担が発生します。ここでは、東京駅から伊豆の伊東駅までドライブすることを前提に、必要な費用の例を紹介します。
 

ガソリン

地図アプリの「NAVITIME」によると、東京駅から伊東駅までの道のりは約128キロメートルです。
国土交通省「自動車燃費一覧(令和6年3月)」によれば「ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値」は、全体で「19.4キロメートル/リットル」でした。また、資源エネルギー庁の石油製品価格調査によれば2024年8月19日時点のレギュラーガソリンの店頭小売価格は174.5円です。
これらの数値を参考にすると、燃費もガソリン代も平均を採用した場合、19.4キロメートル走るごとに174.5円のガソリン代が発生する計算です。1キロメートルに換算すると、約9.0円かかります。
東京駅から伊東駅までの128キロメートルを走ると仮定すると1152円、往復で約2300円のガソリン代がかかる計算です。
 

高速料金

ドライブする目的地によっては、高速道路や有料道路の料金が発生します。NAVITIMEによると、東京駅から首都都心環状線や東名高速道路、小田原厚木道路などの有料道路を経由して伊東駅に向かった場合、片道4900円(ETC料金は3560円)がかかります。ETCを利用した場合、往復で約7000円の料金がかかる計算です。
 

駐車場代

今回の事例では、高速道路のパーキングエリアやサービスエリアで休憩することを想定しているので駐車場代はかかりませんが、利用する施設によっては駐車料金がかかることがあります。
今回のシミュレーションでは、ガソリン代と高速料金を合わせると約9300円のコストがかかったことになります。
 

車を出した側は友人に請求してもよい?

車を出してくれた人に対するお礼の内容は特に決まりがありません。よくある例としては「ガソリン代の半分を支払う」というお礼の仕方ですが、今回はガソリン代以外に高速代がかかっているので、ガソリン代の半額だけではお礼として不足を感じる可能性もあります。
今回の事例で言えば、実費としてかかった半額である「4500円~5000円程度」を請求するのもよいでしょう。普段から「ドライブのときは3000円」などガソリン代の金額を決めて渡し合っている友人同士でも、今回のような場合は、運転手の金銭的な負担をカバーしてもらえるように実費の半額を請求してもよいはずです。
一方、車を出してもらった人の場合、車を出した側が請求しにくい「労力」まで含めたお礼を考えるべきです。車を出してくれた人が運転をする労力を負担しているため、プラスアルファでお礼することもマナーとして考える必要があるでしょう。
プラスアルファのお礼としては「渡すお金を多めにする」のほかに、道中の飲食代を負担したり、お菓子や飲み物を差し入れたりといったことが考えられます。
 

まとめ

運転する側から同乗者に対して「運転する労力」の対価を求めるような請求はしにくいものです。ただ、「ガソリン代」「高速料金」「駐車料代」などにかかった実費の半分を請求する分には全く問題ないでしょう。
一方、自分が乗せてもらう側のときは、運転してもらう労力に対して、食事代を負担したり、実費の精算で上乗せしてキリの良い金額を渡したりといった方法で、多めにお金を出すとお礼の気持ちが伝わるでしょう。
 

出典

NAVITIME 地図検索
国土交通省 自動車燃費一覧(令和6年3月)
資源環境エネルギー庁 石油製品価格調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー