レバノン首都ベイルート南郊にイスラエル軍が空爆し、ヒズボラのイブラヒム・アキル司令官が殺害されたとされる現場(2024年9月20日撮影)。(c)ANWAR AMRO / AFP

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【AFP=時事】イスラエル軍は20日、レバノンの首都ベイルート南郊を空爆し、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の精鋭「ラドワン部隊(Radwan Force)」を率いていたイブラヒム・アキル(Ibrahim Aqil)司令官を殺害したと発表した。

 イスラエル軍は、アキル司令官に対する「標的を絞った攻撃」を実施し、ラドワン部隊の幹部ら約10人も殺害したと主張している。

 レバノン保健省は、この攻撃により少なくとも14人が死亡、66人が負傷したと発表。死者はさらに増える見通しだとしている。

 ヒズボラは20日夜、同司令官がイスラエルの攻撃で死亡したと認め、「偉大な指導者の一人」だったとたたえた。

 アキル司令官について米国は、1983年の在レバノン米大使館の爆破事件に関与したとして指名手配し、情報提供者に700万ドル(約10億円)の懸賞金を提示していた。

 今週、ヒズボラのメンバーが使用していた通信機器が相次いで爆発。ヒズボラはイスラエルの犯行として同国への報復を宣言したばかりだった。

 国連(UN)のステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)事務総長報道官は「事態のエスカレートを国連は非常に懸念している」と述べ、すべての当事者に「最大限の自制」を呼び掛けた。

【翻訳編集】AFPBB News

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