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 ◇セ・リーグ 巨人8―2広島(2024年9月20日 マツダ)

 巨人の吉川尚輝内野手(29)が20日の広島戦(マツダ)で2試合連続V打を含む3安打3打点。チームの優勝マジックを8から6に減らす大きな1勝へと導いた。

 「3番・二塁」に入って先発出場。相手先発右腕・大瀬良に対し、初回の第1打席で右前打を放って22試合連続出塁とすると、0―0のまま迎えた3回だった。

 この回、2死走者なしから丸が内野安打で出塁。丸の二盗が決まり、浅野が四球でつないだ2死一、二塁から吉川が左翼線に先制の2点適時二塁打を放った。

 1ストライクからの2球目、真ん中低めの144キロ直球を叩き、ダイビングキャッチを試みた左翼・堂林の横を抜けていく二塁打。さらに続く岡本和には2戦連発&5戦4発となる26号2ランが飛び出してこの回一挙4点先取となった。

 吉川は7回にも1死三塁で中前適時打を放ち、3打点。9月だけで4度目、今季10度目となる猛打賞となった。

 試合後、阿部慎之助監督(45)は「最初ね、4点先制できたのが凄く大きかったですし、それで井上も楽にいけたんじゃないかなと思います」としたうえで、吉川について「ずっと今年はいいところで打ってくれてますし、存在感、凄く出してくれてると思います」と評価。

 3番・吉川&4番・岡本和について「それが機能してるからこそね、得点につながってると思うんで。とにかくあと少しなんでね、最後まで集中力もたせてほしいなと思います」とし、改めて吉川については「やっぱり今年(岡本和と)彼だけずっとフルで出てるんでね、もっとチームを引っ張んなくちゃいけないっていう、年齢的にもそうですし、そういう自覚が芽生えてきたんじゃないかなっていうのは(あるのでは)」と目を細めていた。

 吉川は15日の中日戦(東京D)で2カ月ぶり一発を含む3安打4打点と大活躍すると、翌16日の同戦では1年ぶりの2戦連発となる5号ソロを含む2安打。両日ともキャプテン岡本和&副キャプテン吉川のアベック弾だった。

 前日19日のDeNA戦(東京D)では初回に先制&決勝の適時二塁打を放つと、モンテスの一邪飛に二塁からタッチアップする好走塁を見せ、相手の悪送球で一気にチーム3点目の本塁生還も果たしている。

 ▼吉川 チャンスだったので絶対に還すと強い気持ちで打席に入りました。先制点になって良かったです。

 ▼吉川 追加点がほしい場面だったので食らいついていきました。いい結果になって良かったです。