スポニチ

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 【記者の目】高橋は元野球少年。ポジションは捕手で、大ファンのDeNAの試合では3年連続で始球式を務めた。そんな彼の芸能界入りは、高校進学を機に母親が複数の事務所に送った履歴書。唯一連絡のあったのが当時のジャニーズ事務所で、2015年5月に入所した。

 元々本人も芸能に興味はあったというが、中学で“やり切った”野球への取り組みはアイドル業にも生きたはずだ。高橋を支えたのは、野球で培った負けず嫌いな性格だと思う。ローラースケートを得意とするグループなのに、当初は初心者で苦しんだ。それでもケガや失敗を重ね、高難度の技も難なくこなすようになった。

 「ベストショットJr.」ではバッティングセンターで撮影し、最高の一枚が撮れるまでバットを振り続けた。東京五輪の野球決勝戦の観戦記取材も、コンサート本番後の観戦なのに疲れた顔一つせず熱弁してくれた。

 他の世界に行くという話もあるが、負けず嫌いとプロ意識の高さは、どの世界でも通用するはずだ。(文化社会部・糸賀 日向子)