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SNSを悪用し、親近感や恋愛感情を抱かせて金をだましとる投資・ロマンス詐欺や特殊詐欺の被害が香川県で急増しています。1件で数千万円を超える高額な被害にあうケースも増えていて、警察が注意を呼びかけています。

【写真を見る】投資・ロマンス詐欺や特殊詐欺の被害が香川県で急増 県警が注意呼びかけ 1件で数千万円を超える高額な被害も

(香川県警本部生活安全部 上乃昌伸管理官)
「詐欺の認知件数は増加傾向にあります、その中でも特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害が急増しています」

香川県では8月末の時点で、特殊詐欺は約3億5400万円と去年の約4倍に、SNS型投資・ロマンス詐欺は約14億7700万円と去年の3倍ほどまで被害が膨れ上がっています。その手口は巧妙です。

(香川県警本部生活安全部 上乃昌伸管理官)
「例えば総合基盤通信局や警察官をかたって電話をかけ、口座内の現金を暗号資産で送信させたり、別の口座に移動させたりする手口が増えています」

一方、SNS型の特徴は?

(香川県警本部生活安全部 上乃昌伸管理官)
「著名人をかたったり、絶対に儲かるをうたい文句に投資話を持ちかけて、出金手数料名目で現金をだましとる」

被害が高額なケースも相次いでいます。今年4月、県内に住む30代の女性の自宅に「携帯電話が利用できなくなる」という音声ガイダンスによる電話がかかってきました。案内に従うと、警察官や検察官をかたる人物に繋がり、「マネーロンダリングの被害にあっていないか確認する」などと、インターネットバンキングの口座開設と資産の移動を女性に指示。女性とその両親は、約6500万円もの暗号資産をだましとられました。

また、7月にはSNSのダイレクトメッセージで、金の短期取引を持ちかけられた50代の男性が、約3000万円のSNS型投資詐欺の被害にあったことが分かっています。

県警も手口を紹介する動画を作成するなど、被害の防止にあらゆる手を打っています。「うまい話」や「甘い言葉」には裏があると注意を呼びかけます。

(香川県警本部生活安全部 上乃昌伸管理官)
「不安をあおる金の話は詐欺を疑って、電話を切る、家族や警察に相談してほしい」

「私はだまされない」その油断が、被害につながってしまうといいます。香川県警では、少しでも怪しいと感じることがあれば迷わず相談してほしいと呼びかけています。