フンメルスの新天地はローマに決定! 昨季限りでドルトムント退団、自身初のセリエAへ

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 ローマは4日、ドルトムントを退団した元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスが完全移籍にて加入することを発表した。

 契約期間は公表されていないものの、イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、フンメルスはローマと2025年6月30日までの1年契約を締結したという。昨シーズン限りでドルトムントを退団していたため、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入だ。背番号は「15」に決まった。

 フンメルスは1988年12月16日生まれの現在35歳。バイエルンのアカデミー育ちで、2007年5月にトップチームデビューを飾った。しかし、以降は定位置を掴むことができず、2008年1月にドルトムントへレンタル移籍。シーズン終了後には完全移籍へ切り替わった。

 ドルトムントでは即座にセンターバックの定位置を確保。完全移籍初年度の2008−09シーズンは負傷に苦しんだものの、復帰後は最終ラインを支え、2010−11シーズンと2011−12シーズンのブンデスリーガ連覇に貢献。2011−12シーズンはDFBポカールとの2冠も達成した。

 2016年夏には完全移籍でバイエルンへ帰還。主力としてブンデスリーガ3連覇や2018−19シーズンのブンデスリーガ制覇を成し遂げ、2019年夏にドルトムントへ復帰する。2度目のドルトムント在籍時には2020−21シーズンのDFBポカール制覇や昨季のチャンピオンズリーグ(CL)準優勝などを経験。バイエルンでは公式戦通算118試合出場8ゴール、ドルトムントでは508試合出場38ゴールを記録した。

 また、2010年5月にはドイツ代表デビューを飾った。直後のFIFAワールドカップ南アフリカ2010出場は叶わなかったものの、大会終了後からは代表に定着。FIFAワールドカップブラジル2014では主力として6試合のピッチに立っただけでなく、2ゴールを挙げるなど攻守において活躍し、母国にとって6大会ぶり4度目の優勝に大きく貢献した。FIFAワールドカップは2大会連続、EUROは3大会連続で出場。国際Aマッチ通算で78試合出場5ゴールを記録している。

 なお、ローマの発表によると、フンメルスはクラブにとって7人目のドイツ国籍選手となったようだ。2016−17シーズンに在籍していた同代表DFアントニオ・リュディガー(現:レアル・マドリード)以来、8季ぶりにドイツ人選手が所属することとなる。

 今夏の移籍市場において、ローマはジローナからウクライナ代表FWアルテム・ドフビク、ユヴェントスからアルゼンチン代表FWマティアス・スーレ、ボルシアMGからフランス代表MFマヌ・コネらが加入。昨季レンタル移籍していた選手の完全移籍以降も含めると、フンメルスは今夏11人目の補強としてクラブに迎え入れられた。


【公式発表】ローマのユニフォームに袖を通したフンメルス