5回途中4失点で降板するケイ(右)=撮影・持木克友

写真拡大

 「ヤクルト4−10DeNA」(25日、神宮球場

 DeNA・三浦監督が再び非情采配。6勝目の権利目前だった先発ケイを降板させ、継投策を選択した。

 五回に一挙4点を追加し、9−2とリード。その裏、安打、四球、暴投なども絡んで2点を失い、さらに2死一塁からオスナに中前打を打たれたところで、三浦監督がベンチを立った。

 微妙なストライク、ボールの判定にもいら立ちを募らせていたケイ。交代指令にマウンド上で感情が爆発し、何らかの言葉を発し続けた。CS放送の実況は「ケイの表情。よくない言葉を叫んでいるようにも見えます」と伝えた。ケイは言葉を発しながらそのままベンチ裏へ姿を消した。結局、4回2/3を10安打4失点(自責3)だった。

 上位進出へ白星を重ねるしかないDeNA。三浦監督は20日の中日戦でも大貫を4回2/3で降板させていた。元DeNAヘッドコーチで、中継の解説を務めた高木豊氏はケイの交代に「これはどうなんでしょう。1カ月以上勝ってないピッチャーに対して、まだリードあるじゃないですか。大貫は分かりましたけど、我慢してやってほしかったですけどね。怒る気持ちは分かりますけど、ケイに勝たせたほうが得策だったようには感じますけどね」と語った。

 ケイはその後、冷静さを取り戻し、ベンチの最前列で中川颯の投球を見守った。中川颯が3球でピンチをしのぎ、5点リードのまま五回が終了した。

 試合は三浦監督の執念が実り、10−4でDeNAが勝利した。