次期「Snapdragon 8 Gen 4」の公式資料が流出!? 充実の性能が明らかに
クアルコムの次期ハイエンドスマートフォン向けチップ「Snapdragon 8 Gen 4」は、サムスンの「Galaxy S25 Ultra」などへの搭載が予想されています。このチップは、クアルコムが独自開発するCPUコア「Oryon」を搭載し、前世代より大幅にパフォーマンスが向上すると期待されています。
最近、その公式資料らしきスライドが公開され、仕様に関して手がかりが明らかとなりました。
インドメディアのSmartPrixによると、Snapdragon 8 Gen 4には標準(SM8750)とパフォーマンス(SM8750P)からなる二つのバージョンがあるとのこと。後者は性能アップを重視しており、Galaxy S25 Ultra専用になると言います。
さらに、公開されたスライドによれば、このチップは3nmプロセス(おそらくTSMC製)を採用するとのこと(○nmプロセスとは回路線幅を意味し、小さくなるほど性能と電力効率が高まる傾向がある)。2024年8月現在では、スマホ向けチップで3nm技術を採用したものはiPhone 15 Proモデル搭載のA17 Proだけです。
これに先立ち、Snapdragon 8 Gen 4のベンチマーク結果と称するデータが登場しました。前Snapdragon 8 Gen 3と比べてシングルコア性能は約35%、マルチコアは約30%もアップしています。
今回のスライドに戻ると、本チップにはクアルコム史上最も高速なGPUになる可能性がある「Adreno 830」が搭載されます。別の情報源からは「GPU補完技術を正式にサポート」との噂もあり、リッチなグラフィックでの『原神』を高解像度かつ高フレームレートで遊べるかもしれません。
ほかにも、ISP(画像信号プロセッサー)Spectra 8シリーズの最新版が搭載されるそう。スライドでは「究極の写真撮影とビデオ撮影体験」を実現するとうたっています。さらにVPU(視覚処理専用プロセッサー)は4K動画のデコードとエンコードにも対応し、Adreno DPUはスマホ本体および外付けディスプレイの4K表示もサポートしているとのこと。
また、強力なNPU(機械学習に特化したプロセッサー)も搭載し、オンデバイスの生成AIを高速に処理できるようです。
基本スペックが非常に充実しているSnapdragon 8 Gen 4。その強力なほうを搭載することが予想されるGalaxy S25 Ultraは、ゲームから生成AIまで幅広いジャンルで活躍しそうです。
Source: SmartPrix
via: Sammobile