遠藤航の意向を現地記者のリンチ氏が言及【写真:ロイター】

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遠藤航の意向を現地記者のリンチ氏が言及

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、プレミアリーグでの2シーズン目を迎えようとしている。

 アルネ・スロット監督が率いる新体制では立場が危ぶまれるなか、去就について、現地ジャーナリストが「遠藤は依然としてリバプールに留まり、自分のポジションのために戦うと固く決意している」と発言しているという。

 遠藤は昨季リバプールに加入し、徐々にチームのアンカーとして実力を発揮。後半戦は欠かせない存在となり、プレミアリーグ29試合に出場し鮮烈なミドル弾も決めた。ユルゲン・クロップ前監督の信頼は厚かったが、今シーズンからは新たな指揮官の心を掴む必要がある。

 31歳という年齢、スロット監督の求める中盤への理想像を踏まえ、守備的MFの遠藤には放出も噂されるなど立場が変化している模様。スペイン1部レアル・ソシエダの同国代表MFマルティン・スビメンディの獲得が急浮上するなど、向かい風もある。

 そうしたなか、リバプール専門メディア「THIS IS ANFIELD」は「遠藤航は“絶対に残る決意”をした」と、現地記者のコメントを紹介。ジャーナリストのデイビッド・リンチ氏は「遠藤のポジションを補強しようとしているにもかかわらず、彼はリバプールに残り、自分のポジションのために戦う決意を固めている。彼はアンフィールドでプレーする夢を1シーズンで終わらせたくないのだ」と語ったという。

 現地報道ではプレシーズンマッチの評価は揺れており、またスビメンディの獲得も急浮上してきた。立場はより厳しくなると予想されるなか、記事では「スビメンディを獲得しても、リバプールは中盤のキープ力が不足している」と、遠藤を残す意味を伝えている。

「チームの状況を考えると、遠藤がいることはかなり有益になるかもしれない。スビメンディは毎試合出場することは期待できない。スロット監督が代役を呼ぶ必要が出てくる時もあるだろう」

 ドイツ1部シュツットガルトから、移籍金2000万ユーロ(約32億円)でやってきた遠藤。2年目は環境も変わり、再び勝負の1年となってきそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)