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SAICと共同開発、新型EVシリーズ

中国市場向けに生産されるアウディの新しいEVシリーズは、同社のアイコンである「フォー・シルバー・リングス」のエンブレムなしで販売される可能性がある。

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アウディは中国向けEVを上海汽車(SAIC)と共同開発しており、その最初のモデルの公開準備を進めている最中だ。『ロイター通信』はエンブレムを外すという計画について、今後の製品展開に詳しい情報筋が認めたと報じている。


中国市場向けにSAICと共同開発する新型EVシリーズには、アウディのエンブレムはつかないかもしれない。

アウディはこの報道についてコメントを避けたが、SAICは共同開発モデル中のモデルについて「本物のアウディのDNAを持つ正真正銘のアウディ」になるだろうと述べた。

両社は5月20日、中国・安亭に本社を置く合弁事業をさらに発展させ、「先進的なデジタルプラットフォーム」と「スマートEV」を開発・生産する計画だと発表した。

パープル(Purple)と呼ばれるプロジェクトのもと、最大9車種を展開する。その一部はアウディが2021年と2022年に公開したコンセプトカー、スカイスフィア、グランドスフィア、アーバンスフィア、アクティブスフィアの影響を受けているという。

新型車のベースとなるのはSAICの「ネビュラ(Nebula)」プラットフォームで、現在IMモーターズのLS6、LS6、L7、LS7といったモデルで採用されている。

IMモーターズはSAIC、上海張江、アリババ・グループによって2020年に設立された高級EVブランドで、SAICが筆頭株主となっている。

ネビュラ・プラットフォームは、400Vおよび800Vの電気アーキテクチャーに対応し、ホイールベースは2692mmから3099mmとされる。

現段階では、アウディの新型車がどのような特徴を持つかはわかっていない。しかし、AUTOCARが入手した情報によると、11月の広州モーターショーでコンセプトカーとして発表された後、2025年後半に発売予定だという。

アウディのフォー・シルバー・リングスは、1932年に設立されたドイツの自動車メーカー4社(アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラー)が合併したアウトウニオンに由来する。