選手村に入り…なでしこ選手体調不良「バタバタっと来た」 強化キャンプでは「発生してない」
なでしこJが帰国、佐々木則夫女子委員長が取材対応
パリ五輪女子サッカーで8強敗退となったなでしこジャパン(日本女子代表)が8月5日、日本に帰国した。
空港では佐々木則夫女子委員長が取材対応。選手村への入村後、選手の中に体調不良者が発生する事態に見舞われていたことを明かし、「選手村が圧迫してる状況」だったと語った。
グループリーグを2勝1敗の勝ち点6で2位通過したなでしこジャパンは、B組を1位通過したアメリカと対戦。両者譲らず0-0のまま迎えた延長前半アディショナルタイムに、相手FWトリニティ・ロッドマンに先制ゴールを決められると、これが決勝点に。2012年ロンドン五輪以来、3大会ぶりのメダル獲得とはならなかった。
5日の帰国後、佐々木委員長は「テクニカルスタッフも含めて、非常によくやってくれたとは思いますし、ピッチを送り込んでくれる状況でもあったり、 監督も選手のメンバー編成だったり、変更だったりっていうのもかなり大変だったと思いますし、その中でも非常にスペクタルなゲームができた」と大会を振り返った。
中2日での過密日程で4試合をこなしたなでしこジャパンの一部選手には、体調不良者も発生。最年少の18歳CB古賀塔子は38度の発熱で、グループ3戦目のナイジェリア戦はメンバー外に。2戦目のブラジル戦で劇的な決勝ゴールを決めたMF谷川萌々子もコンディション不良でアメリカ戦ではメンバーから外れた。
佐々木委員長は「選手村に入った頃の状況からバタバタっと来た」と説明。チームはナントで行われたグループ初戦後、第2戦の開催地パリで試合を行うべく、選手村へ入村した。「日本キャンプとか、こっちへ来てフランスでの強化キャンプでは(体調不良者が)発生してない」(佐々木委員長)といい、各競技の選手が過ごす選手村の環境が体調に悪影響を及ぼした可能性を指摘した。
準々決勝のアメリカ戦前も当初は選手村で過ごす予定だったが、「選手村が圧迫してる状況」だったことから拠点をホテルへ変更。「選手村はいろんな方と交流を図れたり、選手村の良さもあるので、それは一概には言えませんけど世界的にコロナ的な風邪が流行ってきちゃったのかなとは思います」(佐々木委員長)と見解を述べていた。(FOOTBALL ZONE編集部)