熱戦が続くパリ五輪(編集部撮影)

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韓国メディア「朝鮮日報」(ウェブ版)が2024年7月28日、パリ五輪における韓国に対する「人種差別論争」が再燃していると報じた。

同メディアが指摘したのは、パリ五輪大会組織委員会が公式インスタグラムにアップした1枚の写真だ。

「韓国だけ顔・国旗見えないぼやけた写真」

インスタグラムには、開会式で行われた船上パレードの中で、各国選手団の様子を収めた写真が投稿された。

写真は複数投稿され、各国選手がそれぞれの国旗を持ち、川沿いの観客の声援に応えているシーンなどがみられた。

朝鮮日報が問題視したのは、韓国選手団の写真だ。

確認すると、韓国選手団を乗せた船が橋の下をくぐろうとしているシーンが写し出されている。ところが、焦点が橋の上の観客に向けられたため、韓国選手は後姿で、さらに手にした国旗がぼやけてしまっている。

朝鮮日報は、「韓国だけ顔・国旗見えないぼやけた写真...パリオリンピックでまた差別論争」とのタイトルで記事を展開した。

「米国と日本選手団の写真は3枚ずつ掲載」

記事は「物議を醸したのは、韓国の写真だけが他の国の写真に比べて質が著しく劣って見えるということだ」とし、他国との違いを次のように指摘した。

「他の国の写真では各国の選手の顔と国旗が鮮明に写っているのに対し、韓国の写真には選手の顔がひとつも写っていない。しかも、国旗もぼんやりとしか写っていない。焦点は韓国の選手たちではなく、セーヌ川の上の橋に集まった観光客に当てられていた」

そして、厳しい論調で、こう追及した。

「公式アカウントにアップされた選手団の写真のうち、国旗や選手の姿がきちんと写っていないのは韓国選手団の写真だけだった。国内のインターネットではこの事実を指摘し、『また差別をするのか』『なぜ韓国だけなのか』などの批判の声が上がった。一部のネットユーザーたちは、米国と日本選手団の写真は3枚ずつ掲載された事実を指摘したりもした」

パリ五輪開会式の韓国代表をめぐり、韓国を紹介する際に場内アナウンサーが北朝鮮と呼び間違えるアクシデントが。大会組織委員会の不手際に韓国メディアが激怒し、国際オリンピック委員会(IOC)に抗議した。

複数の地元メディアによると、トーマス・バッハIOC会長は開会式後に韓国代表に謝罪の意を表したという。