母に「TPOをわきまえなさい」と言われたけど、どういうこと？

マナーには絶対的な「正解」がありません。だからこそマナーの基本である「思いやり」を形にするためにも、文化や歴史的背景とともに、望ましいマナーのあり方を知る必要があります。

2024年6月5日に発売された『図解で学ぶ 14歳から身につける国際マナー』(岩下宣子・監修/インフォビジュアル研究所・著）は、国際マナーについて、図解とQ＆Aを用いてわかりやすく解説した一冊。その一部をOHTABOOKSTANDで全6回にわたって公開します！

　TPOは、時（Time）、場所（Place）、場面（Occasion）の頭文字を取った言葉です。一般的に、状況にふさわしくない服装や振る舞いに対して、「TPOをわきまえなさい」と諭す時にこの言葉が使われます。当然ですが、季節、気温、時間帯、会う相手などが変われば、ふさわしい装いも変わります。「いつ」「どこで」「どんな場面で」……と、具体的に考えて服を選べば、快適に過ごせて、居心地の悪い思いもせずに済みます。

　服装以外にも、公の場面での行動や発言についてもTPOへの配慮が必要です。結婚式やお葬式、レストランなどでは、それぞれのTPOに適った服装や行動が、慶弔マナーやテーブルマナーとしてあらかじめまとめられています。

　場違いな服装や振る舞いによって、お祝いやお悔やみの席など、特別な場の雰囲気を悪くしないためにも、TPOをわきまえた行動を心がけましょう。

絶対的な「正解」のないマナーだからこそ、マナーの基本である「思いやり」をもち、形にすることが大切です。本書では、シチュエーションに分けて望ましいマナーのあり方を解説するだけでなく、その文化や歴史的背景がわかりやすくまとめられています。『図解で学ぶ 14歳から身につける国際マナー』(岩下宣子・監修/インフォビジュアル研究所・著）は全国書店・通販サイトや電子書店で6月5日から発売予定です。図版が多くわかりやすいと好評の書籍シリーズ「図解でわかる〜」は、日本の宗教、ごみ問題、水資源、気候変動などのSDGsに関する課題や、地政学、資本主義、民主主義、心のケア、LGBTQ+などなど、今だから学び直しておきたいワンテーマを1冊に凝縮して3〜4カ月毎に刊行されています。

Credit：
岩下宣子・監修、インフォビジュアル研究所・著