旅行でお土産を買うなら、地元の人に親しまれている「スーパーマーケット」がおすすめ。価格は安いし、コンビニよりも品数は多い。長年、国内外のスーパーでお土産を調達してきた筆者が、今回は【鳥取・米子編】を紹介する。

鳥取は、東に鳥取市と西に米子市、この2つの都市が大きい。しかも、米子市は島根県に近いため、商業圏は鳥取というより島根であるのを、まず覚えておきたい。

鳥取のご当地ラーメンは「牛骨ラーメン」である。牛骨ラーメンの麺やスープ、さらに即席麺、カップ麺などが商品として売られている。

寿がきやのカップ麺で手に入るのが「鳥取ゴールド牛骨ラーメン」である。鳥取県中部で創業して70年以上の老舗「香味徳」の味を、東京・銀座の「香味徳」銀座店が監修。名物の金色スープは牛骨だしならではの甘さとコク、細打ちのノンフライめんもそのまま再現している。

海の幸が豊富な山陰ならではのお菓子が「わかめ菓子」である。この商品は、島根県雲南市「西八製菓」製造。どこか懐かしい味わいのお菓子だ。

生わかめを一度塩抜きし、独自製法で砂糖のみで煮詰めたとのこと。パリパリ食感、わかめの風味、磯の香り、塩加減、さらに砂糖の甘さが味わえる。

これも、厳密には島根県。「青豆粉」とは、畑のエメラルドと呼ばれる青大豆を用いた粉のこと。白大豆と比べて「カテキン」「葉緑素」が多く含まれている。

青豆粉は「きなこ」と読む。国産青大豆100%を使った、島根県松江市の南目製粉(ナンメ)が有名。豆を皮ごと煎って製粉し、緑色ならではの香りと甘みとのことだ。

鳥取県境港市は「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家・水木しげる氏の故郷。鬼太郎関連の商品は多い。海鮮丼のたれにも「鬼太郎に出会えるまち」のキャッチフレーズが付いている。まろやか醤油風味、ほんのりとした甘みが特徴だ。

境港ならではの海鮮に「境港サーモン」がある。境港とその周辺以外でなかなか出回らない。もし現地で見つけたら、このたれをかけて味わってみてほしい。

鳥取のご当地グルメ、その1つが「大山そば」である。大山は、だいせんと読む。

大山そばは、約800年前、基好上人という大山寺の高僧が、丑馬守護の守り札を施与し、大山のすそ野で牛馬の放牧やそば作りを奨励したことに由来する。甘皮までたっぷり挽き込む製法、独特の黒色と素朴な風味が特徴という。

鳥取以外ではなかなか目にする機会もない大山そば。ぜひスーパーで見かけたら買って食べてみてほしい。

鳥取の新しいお米「星空舞」(ほしぞらまい)は、ブランド米として2018年デビュー。コシヒカリの子孫である「ゆめそらら」を5年かけて交配し、コシヒカリのおいしさそのまま、夏場の高温に強く倒れにくく、いもち病にもかかりにくいという。

特徴は、白米のきれいさと透明さ、お米のおいしさの指標である味値度が高い、炊くとつやが出る、しっかりとした粒感とはね返るような食感、冷めても美味しいなど。通常の袋入りを始め、パック商品もある。

松江は、和菓子の町。全国に名だたる銘菓も多い。

その1つが、「松江城最中」だ。松江開府の祖である堀尾吉晴公ゆかりの「分銅紋」をあしらう。縁起のよい最中で知られる。特製の粒あんが最中種にたっぷり入っていて満足度も高い。

「大山ハム」は、進物用で人気のブランド。スーパーでも売られており、百貨店などよりリーズナブルに手に入るのでおすすめ。

ボンレスハム、スライスハム、ベーコン、ソーセージ、サラミなど種類も多い。持ち帰りに保冷バッグと、できれば保冷剤があればなおいい。

鳥取を代表する乳製品「白バラ牛乳」。最近は東京や大阪などのスーパーやコンビニなどでもたまに見かける。しかし、地元の鳥取では、乳製品のコーナーで、白バラ牛乳は圧倒的シェアを誇り、商品のラインナップも多い。

おすすめは「鳥取大山のむヨーグルト」だ。鳥取県産の生乳たっぷりで、飲みごたえある。持ち帰るのは大変なので、その場で飲むか、ホテルで風呂上がり、翌朝の朝ごはんなどによさげ。

【鳥取・米子にある主なご当地スーパー】

■HoK(ホック) https://hk.freshsaeki.co.jp/
■丸合 https://www.marugo.or.jp/
■マルイ https://www.maruilife.co.jp/
■ファミリーストアいしかわ

(Written by トラコ)