気力や体力に大きな変化が訪れる50代の壁。「昨年50歳になって、人生の後半をどう暮らしたいのかを考えるようになりました」と話すのは、ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さん。今回は、奥田さんが50歳をきっかけにやめた家事、新たに始めた家事を紹介します。

料理はイチからつくらない

以前はだいたい15分〜30分でさっとできる料理をつくっていました。毎週なんとなく献立を考えて、野菜やお肉やお魚など決めて購入して、定番メニューをつくることが多かったです。

50歳を迎えて、ある程度下ごしらえをすることを意識するようになりました。というのも、夕方にすべての調理をするとしんどいと感じることが増えたからです。

たとえば、キュウリを切って塩やお酢で味つけしておく、次の日のみそ汁に使う野菜を切っておく、ゆでホウレンソウやゆでコマツナを事前に用意しておくなど、"料理の仕込み”をすることで、負担が減ったと感じています。

また、娘のお弁当づくりもあるので、キンピラゴボウや切干大根の煮物などおかずのストックを用意するようになりました。これがあるだけで心の余裕も生まれ、新たなレシピに挑戦しようと気持ちにもなっています。

掃除は気になったところをパパッと

料理だけでなく、掃除も無理なくできる方法を意識するようになりました。

私が掃除で重要視しているのは「時短」。整理収納アドバイザーのお掃除の講座でもお伝えしているほど、50代以降の方には意識してほしいポイントです。

自分でも実践しているのは、気になったときにさっと汚れをとる、汚れをためないということ。試行錯誤してきた結果、これがいちばん時短につながる方法だと気がつきました。

また、お気に入りのアイテムを使うことも、無理なく掃除をするうえで重要です。

私はお気に入りのモフモフな羊毛モップで棚を掃除しています。たった数分の掃除で家の中が忙しくてもキレイが保てるし、お気に入りアイテムを使うとテンションも下がらず掃除が続けられるのでおすすめです。

50代だからこそ、家事に使うものはしっかり選ぶ

アイテムの選び方も、40代から少しずつ変化がありました。若いころはとりあえず買ってみるというタイプでしたが、40代から家事に使うものはよく考えて買うように。50代になった今は、さらにじっくりと考えて買いたいと思っています。

たとえば、掃除に使うバケツ、洗濯のつけおき洗いに使うタライなど、日々使うものこそ何度も検討していこうと思っています。

そうして買ったものは大事に使いますし、なにより使うたびに気持ちがあがります。ささやかなことですがこれからも意識したいです。

家事はずっと続いていくからこそ、年齢を重ねても無理なく回していくことを意識できればと思います。

今回は私なりの「50代でやめた家事・始めた家事」をご紹介しました。少しでも参考になったらうれしいです。