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映画史に残る傑作『猿の惑星』が、ふたたびスクリーンに帰ってくる。シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』の舞台は、パンデミックによって人類の文明が崩壊してから300年後、高い知能と言語を操る猿たちが暮らす未来の地球だ。

前作『猿の惑星:聖戦記』(2017)から7年、新たな監督として起用されたのは『メイズ・ランナー』シリーズのウェス・ボール。人気ゲーム『ゼルダの伝説』のハリウッド実写映画化にも抜擢された才能である。いま、この時代に『猿の惑星』を撮るために、ボールはどんなアプローチを取ったのか?

米の取材にて、ボールは「最初にオファーを受けたときは(引き受けることを)ためらいました。確信が持てなかったのです」と率直に明かしている。

「パート4を作ることに興味はありませんでした。続きをやるにしても、1・2・3・4ではうまくいきません。始まりがあり、中間があり、最終章で完結。完璧です。そこで、ほかの映画とのつながりを残しながらも独立した作品にしようと決めました。自分たちらしい、自立した映画にできる自由を感じたのです。また問題は、語るにふさわしい物語を考え出すことができるか。1968年以来つづいてきた、この長い映画的レガシーにふさわしい一章を作れるかという挑戦です。それが観客に通用するかといえば、それはわかりませんが。」

(C)2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

監督がこだわったのは、「ほかの映画とのつながりを残す」ことだった。「1968年のオリジナル版と、シーザー3部作(リブート版)、その両方に存在したかったし、その中間に位置するものを目指した」というのである。

「この映画はトーンが違います。キャラクターが違えば、ストーリーのタイプも違い、ルックも違う。別の映画監督が撮る以上、ある程度は別のスタイルになるわけです。けれど、できるかぎり同じDNAの映画にしたかった。マット・リーヴスやルパート・ワイアットが手がけた前3部作だけでなく、1968年にまで回帰し、誰もが愛するフランチャイズの作品だと感じられる映画にしたかったのです。それが目標でした。」

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人類の文明が失われたあとの世界で、ボールは『猿の惑星』のどんな部分を継承しながら、いかにして新章を描き出したのか。そのすべては映画館で確かめてほしい。

映画『猿の惑星/キングダム』は、2024年5月10日(金)より劇場公開。

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