記者会見を終え、ローソン店員の制服を着て写真撮影にのぞむ(左から)三菱商事の中西勝也社長、ローソンの竹増貞信社長、KDDIの高橋誠社長=2024年2月6日、東京都千代田区、青田秀樹撮影

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 携帯大手のKDDIは26日、コンビニ大手ローソンに対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。

 ローソンの親会社である三菱商事と50%ずつ持ち合い、共同経営に乗り出す。携帯大手でコンビニをグループ内におくのはKDDIだけで、コンビニ店舗と通信技術をかけあわせ、「au経済圏」の拡大を狙う。

KDDI本社の看板=2022年1月、東京都千代田区

 TOBは3月28日に始まり、4月25日の締め切りまでに成立条件を超える39%の応募があった。今後、残りの株式の取得を進め、9月ごろに手続きが完了する。取得価額は約5千億円で、KDDIの買収として過去最大規模。ローソンは上場廃止となる。

 KDDIにとってローソンの魅力は、全国約1万4600の店舗ネットワークと1日あたり約1千万人とされる顧客だ。