エン・ジャパンは3月28日、「転職後に年収が上がる/下がるミドル人材」についての調査結果を発表した。調査は2024年2月29日〜3月6日、「ミドルの転職」を利用するコンサルタント273名を対象にインターネットで行われた。

転職後に年収が上がる人、下がる人、どちらが多い?

ミドル世代の転職者は、転職後に年収が上がる方と下がる方ではどちらが多いですか?

転職コンサルタントに「ミドル世代の転職者は、転職後に年収が上がる方と下がる方ではどちらが多いですか?」と質問したところ、85%が「上がる方のほうが多い」(上がる方のほうが多い:32%、どちらかと言うと上がる方のほうが多い:53%)と回答した。

続いて、「年収が上がる際には、どのぐらい上がる方が多いですか?」と質問すると、最多は「51〜100万円」(48%)だった。下がる人については、「〜50万円」が55%で最多だった。

年収が上がる際には、どのぐらい上がる方が多いですか?

年収が下がる際には、どのぐらい下がる方が多いですか?

転職後に年収が上がる人の特徴は

ミドル世代において、転職後に年収が上がる人の特徴を聞いた。職種トップは「経営・経営企画・事業企画系」(45%)、業種のトップは「メーカー」(45%)だった。役職は「課長クラス」が66%で最多、年齢層については「30代後半」(69%)、「40代前半」(68%)が上位だった。

続いて「転職後の年収が上がる方は、どのようなケースが多いですか?」と尋ねると、トップ3は「採用難易度が高いポジションへの転職」(55%)、「業績好調な業界への転職」(48%)、「役職が上がる転職」(43%)だった。また、年収が上がる方がどのような点を評価される傾向にあるかについて聞くと、「専門スキル」が85%で最多だった。

転職後に年収が上がる方は、どのような職種が多いですか?

転職後に年収が上がる方は、どのような業種が多いですか?

転職後に年収が上がる方は、どのような役職が多いですか?

転職後に年収が上がる方は、どのような年齢層が多いですか?

転職後に年収が上がる方は、どのようなケースが多いですか?

転職後に年収が上がる方は、どのような点を評価される傾向にありますか?

転職後に年収が下がる人の特徴は

ミドル世代において、転職後に年収が下がる方の特徴を聞いた。職種は「事務・管理系」(38%)、業種は「メーカー」「流通・小売り・サービス」(同率32%)が最多だった。ポジションにおいては「役職なし」(45%)、年齢層については「50代後半以降」(52%)が最多に。

続いて「転職後の年収が下がる方は、どのようなケースが多いですか?」と尋ねると、上位は「大手企業から中小企業への転職」(49%)、「ベース給与が下がる異業種への転職」(43%)だった。

転職後に年収が下がる方は、どのような職種が多いですか?

転職後に年収が下がる方は、どのような業種が多いですか?

転職後に年収が下がる方は、どのような役職が多いですか?

転職後に年収が下がる方は、どのような年齢層が多いですか?

転職後の年収が下がる方は、どのようなケースが多いですか?

○ミドル世代の転職決定年収の平均、今度どう変わる?

「今後、ミドル世代の転職者の決定年収の平均は、どう変化すると思いますか?」と尋ねると、58%が「上がると思う」と回答した。「上がると思う」と回答したコンサルタントに、どのくらい上がると思うか尋ねると、「51万円〜」が33%で最多だった。

今後、ミドル世代の転職者の決定年収の平均は、どう変化すると思いますか?

今後、ミドル世代の転職者の決定年収の平均は「上がると思う」と回答した方に伺います。どのくらい上がると思いますか?

年収アップが期待できるキャリアの特徴を具体的に聞いたところ、「AI開発者や、データサイエンティスト、サイバーセキュリティスペシャリストなど、希少性の高いスキルを持つ人」「業界や企業の中で高い成果を出す人。具体的には、営業職でトップセールスを達成する人、マーケティング職で新規顧客獲得に大きく貢献する人、エンジニア職で重要なプロジェクトを成功させる人、マネジメント職でチームを業績向上に導く人など」「専門性に加え、コミュニケーション力、柔軟性、適応力、リーダーシップ、謙虚さといった、人間力もバランスよく兼ね備えている方。そして、キャリアの目標が明確である方が年収アップを実現できると思う。求職者はキャリアにフォーカスしがちだが、人間力の高さも評価対象としている企業は多い」「どの職種においても特定の業務を長く続けていて、その経験年数が実力に見合っている方は、年収アップが期待できると思う。一方で、短期間での転職が多く、実力があるか不明な方は、書類選考が通らない印象」といったコメントが寄せられた。