【中華の巨匠直伝】「焼き長芋の酸辣あんかけ」に挑戦!外カリッ中ほくほくで穏やかな酸味の優しいお味♡

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管理栄養士のともゆみです。NHK朝の情報番組『あさイチ』で、中華の菰田欣也シェフが長芋料理を教えてくれていました。長芋と言えば、とろろかサラダくらいしか思いつきませんが、その日は長芋に酸味を効かせた「酸辣(サンラー)風味のあん」をかけた料理。初めてすぎてどんな料理か想像できませんが、野菜と酢で作るのであっさりしていてヘルシーな感じ♪さっそく作ってみたいと思います。

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菰田欣也(こもだきんや)シェフは、中華料理を専門とし、中国料理世界大会(中国・広州)で金賞を受賞したこともあるという実力の持ち主。現在、中華料理店の総料理長を務める傍ら、専門学校や料理教室の講師、料理番組にも多数出演する人気のある料理人です。家庭でも作りやすいレシピには定評があります。

「焼き長芋のサンラーあんかけ」の材料と作り方

【材料】
長芋…300g
大根…120g
かぶ…120g
長ねぎ…60g
かぶの茎…40g
サラダ油…大さじ1
塩…適量

[A]
スープ(中華風スープの素(顆粒)小さじ2を湯で溶いたもの)…400ml
酒…大さじ1
塩…小さじ1/2
こしょう…適量

酢…大さじ1
水溶き片栗粉(片栗粉と同量の水で溶いたもの)…大さじ2

※カブの茎だけを使うのは葉がもったいないと思い、葉の部分も使いました。茎と葉を合わせて40gとしました。



【作り方】
1.長ねぎは小口切り、かぶの茎は細く刻みます。



2.長芋は皮をよく洗います。皮は剥かずにそのまま使います。ラップでくるみ、600wの電子レンジに2分かけます。粗熱が取れたら1.5~2.0cm厚さの輪切りにします。



3.フライパンにサラダ油(小さじ1)を熱し、2を並べ中火で両面に焼き色を付けます。



4.大根とかぶは皮をよく洗います。こちらも皮は剥かずにそのまま使います。それぞれ、1.5cm厚さのいちょう切りにします。大根とかぶをそれぞれポリ袋に入れて麺棒など堅いもので叩いて1.5cm角くらいの大きさにします。大根は叩いて割れましたが、かぶは固すぎて割れず、叩くことは断念し包丁で半分くらいの大きさに切りました。





5.別のフライパンにサラダ油(小さじ2・分量外)を熱し、長ねぎ、4の大根とかぶを中火で約1分間炒めます。長ねぎの甘い香りがしてきたら[A]を加え、ときどき混ぜながら4分間煮ます。



6.味をみて塩で整えます。今回はちょうどいい塩味だったのでそのままです。弱火にし、水溶き片栗粉を入れながら混ぜます。中火にし、酢、かぶの茎を加えてひと煮立ちさせます。



7.3の長芋を一口大の大きさに切り、皿に盛り付けます。1/4の大きさに切りました。6をかけて完成です。



シャキホクの長芋にさっぱりやさしいお味のあん

長芋は焼いたところは香ばしく、食感はシャキシャキしている部分とホクホクしている部分があります。番組では外はカリッと中はホクホクになるということですが、これはこれでおいしい食感ですよ。あんの方は酸味が穏やかでやさしい味わいです。長ねぎの甘みだけでなく、大根やかぶの甘みも感じられて、根菜たっぷりでじんわりと体に染み込む滋味深い味わいです。大根は叩いたことであんが絡みやすくなっています。かぶも叩ければよかったですけれど。それぞれに違う食感があって、やさしいあんが絡まってひとつになっています。とろみのあるあんが体を温めてくれますよ。

長芋の成分

長芋に含まれる成分で特徴的なのは、アミラーゼです。でんぷんを分解する消化酵素であるアミラーゼの含有量が大根の3倍もあり、消化を助けて栄養の吸収をよくしたり、疲労回復に働きます。その他、ビタミンB群、C、カリウム、食物繊維などがバランスよく含まれています。カリウムは体内の余分な塩分を排出する働きがあり、食物繊維は腸内環境を整えてくれます。

今回使用した大根やかぶにもアミラーゼが豊富に含まれているので、疲れた体にやさしい料理になりますね。


中華料理ってこってりしているイメージがありますが、こちらはあっさりしていてやさしいお味。サンラーって聞き慣れない料理名で味の想像ができませんでしたが、酸味も穏やかで食べやすいです。もし、パンチが欲しければ、ラー油を足らしてもおいしそうだなと思います。一度試してみてはいかがでしょうか。


参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社
からだによく効く食べ物大辞典 監修 三浦理代 池田書店