武藤彩未 撮影/荻原大志、ヘアメイク/Ken Nagasaka

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アイドルグループ・さくら学院の初代生徒会長であり、ソロ歌手としてデビューして10周年を迎える武藤彩未。近年は80年代を想起させるレトロポップな楽曲で支持層を拡大してきたが、キャリアの節目となるこのタイミングでファースト写真集『最初で最後』(ワニブックス)を発売することが決定した。水着やランジェリーにも初挑戦したということで、「新しい私を見ていただけるのは楽しみでもあり、ドキドキします」と本人は少し緊張気味の様子。写真集の見所やグラビアに挑戦することになった経緯を語ってもらった。

【写真】ソロデビュー10周年、武藤彩未の撮りおろしカット【4点】

──キッズモデル時代から長きに渡って第一線で活躍している武藤さんですが、これまでグラビアは経験してこなかったですよね?



武藤 一度もないです。そもそも私は別に胸が大きいわけでもないし、顔も幼いタイプなので、単純に機会がなかったんですよね。ただ、今年はソロデビュー10周年ということで、「なにか今までやったことないジャンルに挑戦したいね」という話がスタッフさんとの間で出まして。いろいろ考えてくださった結果、写真集の案が浮上したんです。

──最初にその話を聞いたとき、どう感じました?



武藤 「私で大丈夫なのかな?」という戸惑いの気持ちが大きかったですね。もちろん写真集を出すのは誰でもできるわけじゃないことも知っていますし、ものすごくうれしかったんですけど、正直はじめは不安でした。

──不安があったとおっしゃいましたが、武藤さんのファンにとっては待望の1冊なのではないでしょうか。



武藤 ありがたいことに、私だけじゃなく、ファンの方もドキドキしているみたいなんです。「ついに大人な彩未ちゃんを見られるのか」って(笑)。私が小学生だった頃から応援してくださっている方も多いですし、そうなるともう娘を見守るお父さんみたいな感じだと思うんです。さくら学院ではファンの方を「父兄さん」と呼ばせていただいてきましたが、まさにその感覚が続いているんですよね。

──初写真集の注目ポイントは?



武藤 普段は音楽活動をしているので、まったく別の自分の姿が見ていただけるはずです。もちろん水着も初挑戦ですし、昔から私のことを知っている方からすると新鮮に映るんじゃないでしょうか。水着に関しては、「大胆」というよりも「健康的」「ナチュラル」といった仕上がりになるようにしていただきました。すごく綺麗に撮っていただいたので、私としても大満足です。

──武藤さん自身のこだわりも、撮影に反映されているのだとか?



武藤 そうなんですよ。やっている音楽もそうなんですけど、もともと懐かしいレトロなテイストが好きなので、そこは写真集でも反映させたくて。そこで撮影は都内だけじゃなく、広島の尾道でも行うことにしました。街全体に和の雰囲気があふれていて、商店街とか旅館とかもホッと落ち着く光景なんですよね。

──撮影中、特に印象に残ったことは?



武藤 やっぱり一番大きかったのは、初めて水着になることへの緊張感でしたね。そもそも普段から海とかも行かないので、そういう格好に慣れていないんですよ。撮影が始まっても、どんな様子で立っていればいいのかもわからないし、ソワソワしちゃって……。でも、なんだか懐かしい気持ちもありました。

私の場合、小学生とか中学生のうちからいろんな経験をさせてもらっていたので、この年齢になると「初めてのお仕事に挑戦する」という機会も少なくなっていたんですよ。そういう意味では刺激的というか、久しぶりに本気でドキドキできた感覚はあります。

──この写真集がきっかけとなり、これまでアイドルやアーティストとして活躍してきた武藤さんを知らない層にもアピールできるのでは?



武藤 そうなれば、本当にうれしいです! 今まで見せてこなかった大人な姿も収められているし、かと思えばはしゃいでいるようなカットもあって、いろんな私が表現できているという自信はありますね。

──確かに表情が楽しそうで、すごく生き生きしているところが印象的でした。



武藤 最初の緊張が吹っ飛ぶくらい、撮影自体は楽しく進みましたね。……あっ、そうそう! この写真集の中には、昔から私を知っている方ならニヤリとしちゃうところも隠されています。ヒントは古本屋さんの中でのカット! ぜひ探してみてください(笑)。

(取材・文/小野田衛)

▽information
3月10日(日)第一部:12:00〜/第二部:14:00〜、池袋AKビル1Fライブハウスにて写真集発売記念イベントが開催される。