ソロデビューした島袋優に聴く、「BEGIN」結成から有名になるまで
2月22日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)にBEGINのギター・島袋優さんがご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、BEGINの結成から有名になるまでのお話を伺った。
野村邦丸アナ「島袋優さんは沖縄県・石垣島のご出身です。1990年、『恋しくて』でBEGINがデビュー。『島人ぬ宝』『涙そうそう』『笑顔のまんま』など、世代を超えて愛される曲をリリースし続けているBEGINのギタリストです。最近は、CMソングにもなりました『海の声』、♪海よ!…っていうね。全然違うんですけど(笑)、作曲をされたのが島袋さん」
島袋優「そうですね!」
邦丸「そもそもBEGINって比嘉栄昇さん、島袋優さん、上地等さんのメンバー3人とも1968年のお生まれですよね?」
島袋「同い年なんですよ! 小学校からずーっと一緒で。小、中、高ですね。でもピアノの上地は、あんなにずっと一緒に居たのに同じクラスになったことがなくて。ボーカルの栄昇は、小学校5年からずっと一緒ですね。で、中学校の時も一緒にバンドやってたし。上地は違うバンドでボーカルをやってました」
邦丸「そもそも3人のメンバーは、プロになろうと思ってたんですか?」
島袋「いや、まったく。しかもそれぞれ3人とも、進学の目的で東京に行ってたんで。僕は高校の時に美大を受けて、見事に落ちまして。で、東京にある美大専門の予備校に通ってて、ボーカルの栄昇は普通の予備校に通ってたんですよ。で、その時に栄昇から『もう1回バンドやらん?』って誘われたんです。『いや、バンドなんて、生活していけるわけないじゃん!』って思ってたんですけど、毎日絵を描いてたら頭の中ギターしか出てこなくなっちゃって。ついに予備校辞めちゃったんです、親に内緒で。それで『今に至る』って感じです」
邦丸「ガッハッハッハッハッ! 随分端折るなあ!(笑) 『BEGIN』っていうひとつのユニットが出来たのはいつなんですか?」
島袋「実は高校の時にうちのボーカルと、違うメンバーが何人か居たんですけど、その時のバンド名がもう『BEGIN』だったんですよ」
邦丸「その由来は?」
島袋「『バンド名どうしよっか?』ってなった時、栄昇がパラララッて英語の辞書をめくったところに『BEGIN』って書いてあったんですよ。ホントに、偶然で(笑)」
邦丸「で、『イカ天』……『イカすバンド天国』というバンドのオーディション番組ですね。、何でこの番組に出ようと思ったんですか?」
島袋「ちょうど月イチぐらいでライブが出来るようになったんですが、知名度も何も無いんで東京に居る同級生しか来ないんですよ。ステージ上の何気ない会話で『俺たちもイカ天出るからよ』って言ったら、めっちゃ連絡来るんですよ。『いつ出るんだ?』って。『ヤバいな、ちゃんと応募しよう』って、デモテープ作って送ったのがきっかけですね。だからめっちゃ出ようっていう意識は無くて」
邦丸「オーディションに出場した時は何を歌ったんですか?」
島袋「それが『恋しくて』だったんです。あの頃超バンドブームだったんですよ。俺たち結構ブルースが好きだったんで、ブルース寄りの音楽が世の中に受けるか受けないかまったくわからなかったんです。それで『恋しくて』で出たら結構好評で。あれよあれよという間に、イカ天出た翌年にはデビューが決まってて」
邦丸「イカ天の審査員の方……誰だったかなあ、伊藤銀次さんかな? 『歌い終わった後、まだ体のどこかが痺れてる』って」
島袋「言ってくれてましたねえ、覚えてます」
邦丸「それでイカ天でキングになったわけですよ。石垣島は大変だったらしいですね?」
島袋「石垣島は番組の放送が無かったんですけど、大々的に地元の放送局が取り上げてくれて。『今沖縄の若い奴が頑張って、凄いことになってるよ』みたいな。沖縄に帰っても親戚たちがめっちゃ喜んで。親戚も増えるし(笑)」
邦丸「ガッハッハッハッハッハッ!」
この後の「こだわり定食」では、ソロデビューした島袋さんのアルバムから何曲かおかけして今の心境を聞いた。