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映画監督クリストファー・ノーランが、コロナ禍におけるマーベル映画の功績を称えた。

ノーラン監督といえば大スクリーンでの映画体験にこだわり続けてきたフィルムメイカー。大作映画が軒並み公開延期となったコロナ禍では、ニューヨークの映画館が閉鎖されたままという状況にもかかわらず『TENET テネット』の公開に踏み切り、落ち込んでいた映画館業界の盛り上げ役にもなった。

そんなノーラン監督は、コロナ禍でも優れた興行成績を叩き出したマーベル・スタジオに感謝している模様。ロバート・ダウニー・Jr.と共に応じた米との取材では、「コロナ禍を抜け出した今、“マーベル映画よ、ありがとう”って感じです」と語っている。

(MCU)における立役者といえば、シリーズ第1作(2008)で主演を務めたロバート・ダウニー・Jr.だ。ノーランはダウニー・Jr.がアイアンマン役にキャスティングされたことの重要性を強調してもいる。「ジョン・ファヴローがロバートをトニー・スターク役に起用したことは、ハリウッド史において最も意義深く重要な決断だと思います。私たちの業界を定義することにもなりました」。

『アイアンマン』に始まったMCUはダウニー・Jr.の引退作にもなった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で絶頂を迎えた。コロナ禍に入ってからも、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)が大ヒットを記録。コロナ禍で初めて世界累計興行収入が10億ドルを突破し、現時点までに歴代7位の成績となる19億ドルを稼ぎ出している。

『ノー・ウェイ・ホーム』が生み出した映画館業界復活の波は大きくなっていき、翌2022年には『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『トップガン マーヴェリック』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』、3本の映画が10億ドル超えを記録。MCU作品では、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(9億5,577万ドル)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(8億5,920万ドル)『ソー:ラブ&サンダー』(7億6,092万ドル)の3本が公開され、いずれも好成績を残している。

2023年、ノーラン監督自身も『TENET テネット』に続き、映画館業界に大きく貢献。新作が、グレタ・ガーウィグ監督『バービー』と共に2023年夏の米映画館を賑わし、「バーベンハイマー」という社会現象を生み出すまでの成功を収めた。

『オッペンハイマー』は2024年3月29日より日本で公開予定。10億ドルの大台まで僅か4,300万ドルというところだが、果たして最後のひと押しとなるか……。

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